webデザイナーの平尾です。
僕はMENTAを通じて、駆け出しwebデザイナーやエンジニアのメンターになっています。
そこで、今回は僕のがっつりトレーニングプラン卒業した生徒さんをインタビューしました。
本当に僕はいろんなバックグラウンドがある方にコーディングを教えています。
そして今回はその中からNAOさん @Nao_Suzuki7というグラフィックデザインを軸足にしていたデザイナーさんを紹介します。
インタビューしたのはこの方
naoyasuzuki.com
カバン1つで街を転々とする住所不定のデザイナー ■普通のサラリーマンから30才でクリエイターに転向、今はデザインと写真の仕事をしています【経歴】一橋大経 – 日立製作所 – パーソンズ美術大学 – フリーランスデザイナー/Web制作者/写真家【好き】ラテンアメリカ、筋トレ、スペイン語、旅
この記事では
- 独学で学習していたグラフィックデザイナーの具体的な不安
- フリーランスで活躍することのメリット・デメリット
- デジタルノマドのメリット・デメリット
- メンターがいるメリット
がわかります。
かなり共感できるフリーランサーはいると思います。
NAOさんは社会人経験が豊富なフリーランスです。現在はアドレスホッパーというのが相応しいように思います。
大手企業でご活躍されたの後に、美大でグラッフィックデザインを学ばれて、中南米でノマドをされていました。
すごく面白い経歴で、30歳を超えてからフリーになったということで、参考になることが色々聞けました。
独学で抱えていた課題
それでは、まずはじめにNaoさんの自己紹介からお願いします。
はじめまして、フリーランスでWebデザイナーをしているNaoと申します。
僕は、2019年の7月に平尾さんのメンタリングを受講させて頂きました。
この1ヶ月のメンタリングを終えて、事前の想定をはるかに上回る満足感を得ることができたので、本記事ではメンタリングの様子や受講後のことなどを共有したいと思います。
何をクリアにするためにMENTAをお願いしたんですか?
まず、メンタリングを申し込むにあたり、僕がどのようなステータスにいたのかを簡単に紹介します。
僕は大学で経済学を学び、その後製造業メーカーで営業や生産管理の職に従事した後、脱サラして、美大でグラフィックデザインを学びました。
その後、ノマドフリーランスとして活動を始めました。
グラフィックデザインではリモートの仕事を得ることが難しく、2018年後半からWebデザインに舵を切り、同時に仕事の幅を広げるためコーディングの独学を始めます。
そして、2019年から本格的にフリーランスのWebデザイナーとして活動を始めました。
主にその時は、クラウドソーシングを通じて仕事を獲得してきました。
フリーランスにつきまとう独学の不安
では、どう課題と向き合ってきたんでしょうか?
基本的には、デザインとコーディングを合わせた案件を受けることが大半で、わからないことがあればその都度オンラインで調べるなどしてなんとかこなしてきました。
しかし、いかんせんコーディングは独学で学んできたため、プロの現場での基準や業務フローがわからず、このやり方で果たして合っているのか?という疑問が常についてまわります。
さらに、デザインとコーディングを自分一人でやっており、どうしても自分のコーディング能力に、デザインが制限されてしまいます。
すると常にやりたいデザインができないというもどかしさもありました。
この2点の不安要素を解決するために、デザインとエンジニアリングを高い次元で両立されている平尾さんのメンタリングに白羽の矢を立てました。
フリーランスの実情
実際のNaoさんのフリーランスの感想を教えてください。
世間一般で言われるフリーランスは、通常その業界で一通りの職務経験と実績を立てて、人脈を構築し、満を辞してフリーランスとして独立すると思います。
しかし、新卒で入った会社で営業と生産管理、30歳で脱サラして海外の美大でグラフィックデザインを学び、そのまま職務経験もなくWebデザイナーとして独立するという少々特殊な経路でフリーランスとなりました。
従って、当然のことながら前職のコネや人脈といったものは期待できませんし、スキルの方もデザイン・コーディング共に不足しており、現在進行形で勉強中です。
案件をこなしつつ、並行して新規案件の獲得のため営業を行い、不足しているスキルの勉強を行うのは大変だし、いまだに収入も不安定です。
それでも、過去の会社員時代と比べて、営業も経理業務も宣伝活動も全て自分の意思で行っているという主体性を感じることができるのはフリーランスの醍醐味の一つです。
また、付き合う人間や働く場所なども大部分を自分でコントロールできるので、フリーランスという働き方を僕は気に入っています。
ノマドのメリットデメリット
ノマドのメリットを教えてください。
僕は海外で美大留学を終えた後、試験的に中南米で9ヶ月間ノマド生活を行い(この時は暫定的にライティングをしていました)、2018年の12月に帰国してから半年ほどは日本の地方でノマド生活を行ってきました。
その経験から感じたノマドのメリットは「刺激・発見・人との交流」です。
当然のことながら数週間から1ヶ月単位で居住地を変えるので、五感が刺激されて想像力が向上します。
従って、デザインアイデアが湧きやすくなったり、趣味の写真にもいい影響を及ぼしていると感じます。

そして、行く先々の地で、見たことのない景色や風習、食べ物などを発見することも大きな楽しみです。
今年の前半は千葉や山梨、宮城、福井を回ったのですが、それぞれの街は地方移住を促進していることもあり、想像以上に面白い人と出会うことができ、移動して人と会うことの醍醐味を強く感じました。
いいことばかりではないはずですよね?
もちろんです。
一方で、ノマド生活をすることのデメリットについては主に2点挙げられます。
まず、一点目としては営業が困難な点です。
どうしても、営業先となる制作会社や事業会社が東京や大阪などの都市圏に固まっているため、ノマドとして地方都市や海外を回っていると営業が難しくなります(僕は駆け出しなので尚更感じます)。
もう一点は、時差のやりくり。
こちらは海外ノマドに限定されますが、特に日本から物理的に遠い欧米に滞在している時に日本のクライアントとの時差のやりくりは今後の大きな課題です。
MENTAでの学習について
平尾さんご自身が、MENTAの募集要項で明文化している通り、生徒側で主体的に動かない限り、せっかくのメンタリングも実り多いものにはなりません。
そうですね、事前に音声やビデオチャットで面談させていただいています。
中には受け身だなと感じた方は、僕の方からお断りしすることもあります。
- 僕がメンターになる条件
- 目標設定はご自身でできること
- ご自身で手を動かしていける方であること
- 進捗管理をすることはありません
僕自身の例からいうと、初回の面談にて、
- HTML構造とSEOを意識したマークアップ
- SCSSの習得
- リキッドレイアウトの慣れ
- WordPressの理解の向上
を1ヶ月間で学びたいと伝えました。
そして、その目的に沿った課題を平尾さんから頂き実際にコーディングを行い、詳細なコードレビューをもらいます。
また、実際のフリーランス案件のコーディングのアドバイスをもらったり、Webデザインの添削をもらうという対応もして頂きました。
こちらがやる気さえあれば、デザインでもコーディングでも、いくらでも質問や相談に乗ってもらえます。
逆にいうと、全てメンターに用意してもらって、それを説明してもらうという受け身の指導を期待している人には、平尾さんのメンタリングは向いていないかもしれません。
メンターの効果

一ヶ月終えてどのような状況になりましたか?
あっという間の一ヶ月間のメンタリングを終えて、当初要望していた各項目の習熟度が上がりました。
それに加え、プロの現場でのルールややり方を教えて頂けたことは非常に有意義でした。
そして、以前よりもコーディングスキルが向上したことにより、相乗効果としてWebデザインの幅が広がったのを感じます。
苦手意識のあったWordPressにも自信を持って対応することができるようになり、受注額の増加も見られるようになりました。
フリーランスとして成功するための要素を因数分解すると、「スキル×営業」となります。
こうしたメンタリングのサービスを通してスキルの部分を向上させることにより、フリーランスとして成功し、時間や場所にとらわれない生活を送ることも可能になります。
結果的に、人生の選択肢を増やすことが可能になります。
まとめ:デジタルノマドは手段だよね
webの勉強を始めるきっかけなんてなんでもいいと思うんですよね。
ただし、実際にweb製作を始めてみると他の職業を同じで、簡単に稼げるわけじゃないことが、早めの段階で気づくと思います。
その後からが、本番なんですよね。
Naoさんの場合は、どうしてもいろんな場所で自分の好きな人と仕事がしたかっただけ。
その手段がフリーランスだっただけで、会社員でも自由な人たくさんいてますからね。
時間が自由でもお金がないと不自由だし、その逆も然り。
30代でも転職は可能だし、まだまだ僕はそういった方を応援していきます。
応募はこちらから
ほなね