2024年に株式分割した上場企業のコーポレートサイト4選

こんにちわ、WebデザインコンサルティングスタジオのARUTEGA代表の平尾です。

2024年は新NISA元年となり、日経平均も最高値を上抜けして盛り上がっています。
個人投資家でも株を買いやすいように、株式分割をする企業が相次いでおり2024年の4月の現時点でも46社が株式の分割をしているそうです。（引用：四季報ONLINE）

この記事では、その46社のサイトから特にデザインが秀逸なサイトをピックアップし、個人投資家に向けてどのようなメッセージを発しているのかをまとめた記事です。また、投資銘柄として見た際の自分なりのポイントを記載しています。
サスティナビリティやIR情報の掲載内容や、事業戦略資料を閲覧でき企業姿勢を知ることができます。

この記事では以下のような方に向けて書いています。

弊社・アルテガも上場企業のサイトを複数制作した実績があり、個人投資家×Web制作者目線のユニークな内容になっています。
広報担当、IR担当、Web作会社の方は是非参考にしてみてください。

株式分割とは

株は一般的に100株からしか購入することができませんが、1株あたりの単価を分割することにより購入金額を安くすることです。
それにより高額で購入に手を出しにくい、株を買いやすくし、 個人投資家でも買いやすくなるメリットがあります。

東映

https://www.toei.co.jp/index.html

僕たちが子供の頃から大好きな映画やアニメドラマなどを手がけている東映です。
ドラゴンボールやプリキュア、ワンピースやスラムダンク、挙げればキリがない珠玉のアニメーションを多数有します。
1:5に分割をしている東証プライム上場企業です。

トップページ

サイトではオープニングアニメーションのカットインがとても印象的で鮮烈。
企業ロゴの三角でマスクされたモチーフがページ各所に散りばめられています。

愛される『ものがたり』を全世界に

と言うメッセージから始まるトップページは、スクロールごとにセクションの色が変わり、エンターテインメントを牽引する企業としてワクワクさせています。
メガメニューを使ったグローバルナビゲーションは、ページボリュームが多いサイトに採用されますが、5つのナビゲーションにまとめられておりサイト設計がわかりやすい。

東映について：Aboutページ

東映の目指す姿のページでは東映グループ中長期VISION「TOEI NEW WAVE 2033」を掲載。今後10年の展望が具体的に描かれており、グローバル展開へのチェレンジに意欲を見せています。

ちなみに、子会社の東映アニメーション
サウジアラビアにドラゴンボールスタジアムを建設することが話題になっています。日本にも来い！

新卒採用ページ

新卒採用サイトも斬新で、Web制作業界の界隈では、ドラッグによりコンテンツを見つけたり、色が変わったりするデザインが話題になりました。

個人投資家の皆さまへ

“3分でわかる東映”というコンテンツは親切です。沿革と目標がわかりやすく描かれており、海外売上比率を50%目標にしています。
ぜひ日本のエンターテイメントを世界に伝えてもらいたいです。

コタ

https://www.cota.co.jp/
美容室向けヘア化粧品製造。一括販売とバーターで無料コンサル行う『旬報店』が特徴。
ちなみに僕も高校生から社会人に入るまでずっと愛用してた。
また、株主優待の内容で100株以上持っていると5000円から8000円、相当の製品が利用できるのが熱い。

トップページ

かなりトレンドを意識したデザインとコンテンツ。
美しい写真とシンプルなレイアウトで統一されており、余白もすっきりしていて見やすい。
classicoというフォントフェイスは初めて見たけど、Optimaみたいで美しい。好き。

ものづくり

動画や動くアニメーションを使用した工場ツアーのような作りになっており、安全安心に対する意識や美容製品においての研究開発への報告がある。

IR情報：女性活躍推進法に基づく「行動計画」

女性のワークライフバランスについて言及されたページがあります。時間制約を受けやすいと考えられる女性従業員へのアクションプランがしっかり記載されている。
それ以外にも年次有給休暇取得率や、男女の賃金差にまでオープンに掲載されている点が、ESGに積極的なことがわかる。

博展

https://www.hakuten.co.jp/
企業や団体のイベントや展示会、販売促進を支援。リアルとデジタル技術の融合提案を拡充を事業としている東証Ｇ銘柄の時価総額 91.0億円企業。

トップページ

サイト設計は制作エージェントのようなWORKSを有した構造となっています。
動画アニメーションから始まるメインビジュアルは、テキストマスクを使用した大胆なサイトですね。上場している会社には珍しいレイアウト。
ページ下部のフッターにはパーパスとサステナビリティへのリンクが優先順に高く配置されてますね。

サステナブルの情報発信するためのメディアも運営しているようですね。

PURPOSE

ボディコピーから始まる企業理念のページ。
さすがデジタル系の制作部隊を有する企業ともあり、ヴィジュアルアイデンティティのセクションがあります。
しかも、ロゴについての説明や、デザインを展開していく際に必要となるダイナミックアイデンティティのセクションがあるのが胸熱。

これはリアルでもオンラインでも自社の認知を広めることを前提としており、会社の印象がバラバラにならないために策定されます。
ちなみに弊社でもダイナミックアイデンティティの策定事例があり、こちらの記事で紹介してました。

IR情報

IR情報は別サイト（別ディレクトリ）にて運営されています。このような事例は割とよく見る構成です。
セキュリティとか運営体制を考慮しているのかもしれません。文字サイズを変更できる古典的なサイトとなっており最新資料の“一括ダウンロード”があるのが珍しい。

壱番屋

カレー専門店を全国展開、約9割がFC。海外にも積極展開、成長を牽引。ハウス食品の子会社。
個人的に1番注目している銘柄です。特にタイを旅行していると、現地の人で平日から賑わっており、 今後は海外展開が活発になる模様。
2023年の本決算では最高益を達成。

当連結会計年度における経営成績は、売上高が551億37百万円（前期比14.2％増）、営業利益は47億15百万円（同30.5％増）、経常利益は50億21百万円（同24.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益は26億85百万円（同5.8％増）となりました。

決算短信にて順調なことがわかります。

トップページ

お店で提供しているtoC向けのカレーの情報は別にすることで、上場企業の割にはシンプルなページ構成のサイトになっています。
丸いCSSアニメーションがキャッチーです。

よくわかる壱番屋

名古屋からスタートしたカレーハウスCoCo壱番屋。これを一目でわかるように数値を明確に記載しており、とても見やすいIR情報となっています。
今では海外にも208店舗あり。12の国と地域で愛用されているのはとても日本人として嬉しいです。

企業理念

社是にはニコニコ・キビキビ・ハキハキとあり、略してニコ・キビ・ハキ。
これは 長ったらしくて、わかりにくく、主語が大きすぎて、イメージが湧きにくい企業理念を掲げる企業が多い中、アルバイト社員でもわかるような社是がいいですね。

経営目的には、会社にかかわるすべての人々と幸福感を共有することとあります。
大丈夫です、僕はパリパリチキンカレーで幸せを共有していただいてます、ご馳走さまでした。

まとめ

株式分割をした46社のうちピックアップした4社は、いずれも順調な決算を迎えています。

今回はデザインが秀逸なサイトを特にピックアップしましたが、いずれの会社も業績がとてもいいです。
サスティナブルに対してやESGを強く意識しており、グローバルナビで目立たせていることが当たり前になっていました。

IR情報は上場しているからといって、必ずしもサイトに記載をしないといけないと言う義務はありません。
でも機関投資家や個人投資家からの注目が高いこともあり、コーポレートサイトにて開示すれば事はメリットはあってもデメリットは無いように思いました。
弊社でも上場企業や中小企業のコーポレートサイト制作を承っております。

コーポレートサイト、デザインや企業理念の策定等、アルテガにお気軽にお声掛けください

ほなね