ブログ/お知らせ Knowledge
水曜日を休みにしてみたら
試験的に、4月初旬から水曜日を休みにしています。
いわゆる週休3日制です。ずっとやってみたかったんですよ。
頭の中にはあったけど、いざやってみるとなると怖い怖いちょー怖い。
それでも踏み切りました。なぜなら、その怖さよりも、得られるものの方が大きい気がしたから。
それにもしダメだったとしても、「週休3日のボトルネックって何だろう?」そんな問いを確かめるための実験してみたかった。
今日は、施行して3ヶ月経った今、週休三日に踏み切った意図・メリット・デメリットの順に記していきます。
週休3日制を検討している会社の参考になるかもしれません。
週休3日制を導入するに至ったキレイゴトじゃない、切実な理由があります。
休みが多いといい会社なわけ決してなくて、もっと重たい理由があるってことも知ってもらえると思います。
先に要約
先にこの記事の要約です。
- 面白い人になるため
- 各々が理想の暮らしを実行するため
- 繁忙期と閑散期のバランスを取るため
- 仕事以外のインプットをして、AI時代に備えるため
- 空いた時間を有効活用して、フィジカルな体験をするため
どれかひとつが理由ではなく全部大事でした。
週休3日にした意図
業務を圧縮して同じ成果が出せるなら、多く休めるほうがいいし、スマートでかっこいい。
それでは週休3日にした意図から。
意図① 面白い発想をするため
面白い発想をするためには、まずは自分の暮らしを満たす必要がある。
仕事だけして、もとい仕事に逃げる大人に面白いことは考えられないと思います。
意図② AI時代への準備
AI時代への準備です。
AIを使い倒すことは大前提、プロセスを取捨選択し、仕事のやり方そのものを変えるため。
多くの職域で、既存のワークフローは時短可能になりました。
来年には、もしくはもっと早く今のワークフローが全く通用しなくなっていく。
わかっていても人間は習慣を変えるのが苦手です。だからこそ、変化に慣れる訓練が必要だと思っています。
AIを普段の業務に入れないと乗り遅れる、のではない。死ぬ。
意図③ もっと特技を見つけてほしい
これほどに先が読めないことがあっただろうか。
3年後、もしかしたら僕たちは廃業しているかもしれない。
いや、その前に解散しているかもしれない。
これはマーケットにおける自然淘汰の話で、我々が頑張るとか頑張らないとかの話ではありません。
オンスクリーンをはじめ、無形商材のサービスをしている全ての事業者に言えることかもしれませんね。
メンバーには今の強みと掛け算になるような、次の武器をアルテガで掘り当ててほしい。
そのほうが結果的に会社にとってありがたいから。
意図④ クリエイターは放っておいても仕事をする
クリエイターは放っておいても仕事をする。
これは、ものづくりをする人たち特有の性分かもしれません。
本当に何かに取り憑かれている人は、「今日は休んでください」と言われてもやります。
やる人はやる。
夜中でもやるし、休日でもやる。止めてもやる。
やりたい時は気が済むまでやればいいと思います。
逆に、どうしても手が動かない時もある。
アイデアが出てこない時はインプットやリサーチが足りてない。
自分の中にないものをアウトプットできないのは当たり前。
増えた休みで何かを作らなくてもいい。ただ、仕事以外で自分の中に何かを吸収してほしい。
それが巡り巡って、暮らしにも仕事にも返ってきたらいい。
意図⑤ 理想の暮らしを考える
“分人”という考え方があります。
関わるコミュニティや人に対してのそれぞれの人格があるという考え方なんだけど、およそ自分もこれに同意です。(参照:平野啓一郎著)
ずっと小さな単位で“自分”を考えた先に、偏愛が宿っています。
自分の顔をたくさん持てば持つほど偏愛は増え、それらの掛け算によって人の個性は拡張したり、深化したりする。
クリエイティブなことの熱量の源泉は、いつでも個人的な偏愛からやってきます。
忙しい毎日の中で、誰にとっても意味はないけども、それでも自分にはとても意味がある行為ってあるでしょ。
みんなにとっては無駄だけど、自分にとっては宝物のようなこと。
そういう偏愛を豊かさって言ったり、生きがいって言ったりするんじゃなかろうか。
偏愛を見直して、理想の暮らしを実行したいと思う。
意図⑥ 個人の人生を取り戻すため
週休二日制そのものが時代にそぐわない。
そもそも我々世代は子育て、突然くる介護などで社会的役割が多過ぎやしないか。
家庭と社会での役割に忙殺されて、個人の人生が気づいたら終わってしまう気がしてる。
現役世代に休みがないと、どのみち折れてしまうのが目に見えている。
週休三日のメリット
まずはよかったことから。
正直、まだ始めて間もないけど、すでにいくつかの変化がありました。
理想は40hの稼働から32hに減らしてパフフォーマンスを維持することだけど、そのプロセスにもメリットがあります。
① 通知音のない静けさ
オフィスワーカーは常に通知に追いかけ回されています。
気づけば、一日中誰かに呼ばれている。でも水曜日は違うから。
通知が減り、会議も減り、深く潜れる。
実際、休日の水曜日に仕事をしているメンバーもいます。
でも、その時の集中力は平日とは全然違うんですよね。
誰にも邪魔されずに考えられる時間。これは想像以上にスッキリします。
② 休息を割り振れる
これが思った以上に影響が大きい。
作業を32hで消化しきれない場合、水曜日に休んで土日に補うように働くこともできる。
つまり休息する時間帯を選択できる状態になります。
客商売である限り、全員が毎週3日休めるわけではないと思う。
特に繁忙期はそうともいかないシーンはいずれ出るだろう。
でも、「自分で決められる」という感覚がとても大きい。
どこに休みを配置するか。
その選択権があるだけで、気持ちがラクになる。
時間の多さだけではなく、タイミングを選べることも大切なんだと思います。
週休3日で得られたのは、休みそのものよりも自分で休みを握れることかもしれません。
③ 新しい趣味、挑戦ができる
一日休みが増えたことで、『新しいことをしないと勿体無い』という、アクティブな理由付けができるようになりました。
これは、土日だけだとなかった心理で、遊びから得られるアイデアやモチベーションってたくさんありますよね。
遊びから得られるアイデアやモチベーションは思っている以上に大きい。
時間が増えたから怠けるのではなく、時間を大切に使おうという意識の方が強くなります。
週休三日のデメリット
大きなデメリットははっきりいってこの3ヶ月ではありませんでした。
今の肌感覚ですが、以下のようなことがあります。
平日の仕事に対する没入度が薄まる
『仕事へ対する充足度が、薄まる気がする』という声がありました。
これはPMや経営層のスケジュールの組み方が下手だと起こることも肌感覚としてわかります。
▼対策
導入までにインターバルを設けること。
閑散期に時間の使い方をあらかじめ用意していないと、“ただ時間がある”状態を持て余す。
週休三日を導入するなら、あらかじめメンバーたちに周知して、“やりたいこと”を段取りしてもらっておくことをオススメしますね。
じゃないとかえって不安な心理状態を招いてしまうでしょう。
デメリットがわかりづらい
効果測定するのが難しい。
短期的にメリットがわかりやすい反面、デメリットはわかりづらいです。
感情的な不平不満が出なかったにせよ、業績に跳ね返ってくる可能性がある。
また週休三日は生活習慣と密接に紐づくので、だらしない習慣を身につけてしまうと、かえって逆効果です。
現時点でわかっているのは、デメリットが短期的ではなく、長期的に効いてくるんじゃないかということ。
▼対策
あらかじめ週休三日をやめる時の基準を作っておきましょう。
誰かの自由が誰かの不自由を生んでいる、そう気づいた時点で遅いと思う。
ルールを守るためにルールをどんどん増やしていくのは気が重たいし、誰よりも代表の自分が守れる気がしないw
だから繁忙期にどれくらい全員が協力し合えるか次第。
やめる時の出口戦略は明示しておく必要があり、そうしないと『休みが増えた!やったー!』にしかならない。
週休三日のまとめ
会社としての福利厚生の話ではなくて、暮らし方の再定義だと思っています。
週休三日にする背景には、必ずしもポジティブな要因だけではありません。
40hから32hの稼働減少となり、最大限のパフォーマンスを発揮するために、自分達に負荷をかけないとならないのも事実。
もっともっと繁忙期になった時に、どのように立ち回れるか、週休三日をやめずにパフォーマンスをあげていく方法はこれからもメンバー全員で考えていかないとならないと思っています。
結局のところ、3日ちゃんと休めるかどうかは、自分たち次第。
僕は平日の早朝から釣りに出かけるし、ムエタイに通ってるし、読書の時間も大幅に増えました。
ほなね