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WordPressでのサイト制作完全ガイド

お役立ち

私たちアルテガは、企業や団体の目的に合わせたWeb戦略・デザインを提供するブランディング支援会社です。WordPressを活用したWebサイト制作や運用支援の実績も多数あります。

「WordPressでホームページを作ってみたいけど、どこから手をつければいいのか分からない」──そんな声をよく聞きますが、実はWordPressは初心者にもやさしいCMS(コンテンツ管理システム)として人気があり、個人から企業まで幅広く使われています。
本記事では、WordPressサイト制作の基本から、テーマ選びや費用相場、制作会社に依頼する際のポイントまでを分かりやすく解説していますので、これから始めたい方が安心して進められるよう、実践的なヒントも盛り込んでご紹介します。

WordPressでサイト制作を始める前に知っておきたいこと

なぜWordPressが選ばれるのか

WordPressは、世界中で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)で、コードの知識がなくても比較的簡単に操作できるため、初心者の方にも扱いやすいのが特徴です。
また、豊富なテーマやプラグインを活用すれば、多彩な機能を自由に追加できる柔軟性も人気の理由のひとつです。
無料で始められて、SEO対策がしやすい点も大きな魅力です。
ビジネスサイトやブログ、ECサイトなど、幅広い目的に対応できるのもメリットといえるでしょう。

Webサイト制作ツール3選

WordPressのメリットと注意点

自由度が高く、カスタマイズ性に優れたWordPressはとても魅力的なCMSですが、実際に運用するとなると、気をつけなければならないポイントもあります。

たとえば、テーマやプラグインをインストールしたまま放置してしまうと、セキュリティホール(脆弱性)が生まれやすくなり、最悪の場合サイトが改ざんされてしまうリスクもあるため、定期的なアップデートやバックアップの実施は欠かせません。

特に企業や団体のWebサイトでは、トラブル発生時の対応フローや、保守・運用を担当する体制づくりが非常に重要です。
「誰が」「どのように」管理するのかを明確にしておくことで、緊急時にも慌てずに対応できるでしょう。

また、ユーザーからの問い合わせや資料請求など、ビジネスに直結する役割を担うサイトであるほど、セキュリティ対策や運用設計はあらかじめ考えておきたい部分になります。
自由に作れる=自由に壊れてしまう可能性もあるという点を理解し、安心して使える環境を整えていくことが大切になってきます。

WordPress超初心者が最初に知っておきたい基礎知識

WordPressサイトの基本構成と必要な要素

ページ構成とサイト設計の考え方

一般的なコーポレートサイトでは、「トップページ」「サービス紹介」「会社概要」「お問い合わせ」といった基本的なページ構成がベースになります。
それぞれのページがどんな役割を持つかを意識しながら設計することで、訪問者が迷わず情報にたどり着けるサイトができあがります。

特に大事なのは、ユーザーにとってわかりやすい導線を設計すること。
トップページからサービス紹介までの流れや、「もっと詳しく知りたい」と思ったときにスムーズにたどり着けるように、リンクの配置やボタンの文言なども工夫が必要です。

グローバルナビゲーション(メインのメニュー)はもちろん、現在地を示すパンくずリスト、問い合わせやSNSなどへの誘導がしやすいフッター構成なども、ユーザビリティを高める大事な要素です。

せっかく良いコンテンツを用意しても、見つけにくければ意味がありません。どんなユーザーが、どんな目的で訪れるのかをイメージしながら、ストレスのないサイト体験を設計していくことが、結果的にブランドへの信頼感やコンバージョンにもつながっていきます。

テーマ選びとカスタマイズの考え方

WordPressのテーマは、サイト全体のデザインや構造、機能のベースとなる非常に重要な要素です。見た目の印象はもちろん、ユーザー体験や更新のしやすさにも大きく影響してきます。

有料・無料を含めて膨大な数のテーマが提供されており、それぞれに得意なジャンルや機能の特徴があるため、どのテーマを選ぶかによってサイトの品質や運用性が左右され、目的に合ったものをしっかり見極めることが大切です。
たとえば、ブログ向けに最適化されたもの、ポートフォリオに特化したもの、企業サイト用に設計されたものなど、選択肢はさまざまです。

特に企業サイトの場合は、セキュリティ性や表示スピード、メンテナンスのしやすさを考慮すると、信頼性の高い有料テーマや、自社専用に開発されたオリジナルテーマの導入がおすすめです。こうしたテーマは、サポート体制が整っていたり、定期的にアップデートされることが多く、長期的な運用にも向いています。

また、ブランディングに力を入れたい場合には、細かいデザイン調整ができるかどうかも見逃せません。
フォントやカラー、余白の使い方ひとつで印象は大きく変わるため、カスタマイズの自由度があるテーマを選ぶことで、ブランドイメージにぴったりな表現が可能になります。

テーマ選びは「見た目が気に入ったから」という理由だけで決めず、更新性や保守性、今後の運用計画まで見据えて選ぶことが、後悔しないWordPressサイト制作への第一歩になります。

自作?依頼?WordPressサイト制作の進め方

自作に向いているケースと注意点

WordPressは、コードの知識がなくても始められる手軽さが魅力のCMSです。
とくに個人でブログを立ち上げたい方や、小規模な事業を行っている方にとっては、テンプレートを使うことで比較的スムーズにサイトを形にすることができます。テーマを選んで画像や文章を差し替えれば、ある程度完成度の高いWebサイトが出来上がるので、「自分で作ってみたい」という気持ちを後押ししてくれる存在です。

ただし、ビジネス用途としての活用や集客を視野に入れた場合には、少し注意が必要になります。
たとえば、ページ全体のデザインの一貫性が取れているか、ユーザーが迷わず情報にたどり着けるかといった、ユーザー体験(UX)を考慮した設計が求められ、検索エンジンに評価されやすいSEO設計や、スマートフォン・タブレットにも対応したレスポンシブデザインの導入も今や必須といえるでしょう。

こうした要素を見落とすと、せっかく作ったサイトが「見た目は良いけど成果が出ない」という結果になってしまうこともあります。
更新性の低い構造にしてしまうと、ちょっとした修正にも手間がかかり、運用が面倒になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

そのため、WordPressを使って自作を検討する際は、「どこまで自分でやるか」「どこから専門家に相談するか」を最初に整理しておくと安心です。目的やゴールに応じて、必要なスキルとリソースを把握しながら、自分に合った進め方を選ぶようにしましょう。

制作会社に依頼するメリット

専門の制作会社に依頼するメリットは、単に「作ってもらえる」ことにとどまりません。
初期のヒアリングから、サイト構成の設計、デザイン、WordPressでの構築、公開後の運用サポートまで、一貫して任せられる安心感があります。
とくにWordPressに精通した会社であれば、セキュリティや表示スピードへの配慮、管理画面の使いやすさなど、実際に運用していくうえでの細かな配慮が行き届いています。

SEO対策をはじめ、アクセス解析の導入や更新のしやすさまで含めた設計がされていると、公開してからの成果につながりやすくなります。
見た目のデザインだけでなく、実際のビジネス成果を意識したサイトづくりができるのも、プロに頼む大きなメリットです。

また、近年では助成金や補助金を活用したサイト制作にも対応している会社も増えており、書類の準備や申請サポートをしてもらえる場合もあります。Web戦略の立案やブランディング支援といった上流からのサポートも受けられるので、「ただ作る」だけでなく「どう使うか」まで見据えた提案をしてくれる点も頼もしいところです。

結果として、企業のビジョンや事業目標に合わせた最適なサイト設計が可能になり、運用していく中での効果検証や改善提案も期待できるでしょう。自社にとって長く使える、信頼性のあるサイトを作りたいなら、制作会社への依頼は有力な選択肢のひとつです。

WordPressサイト制作にかかる費用と相場感

制作料金の内訳と相場

WordPressでサイトを制作する際の費用は、その規模や目的、求める機能の内容によってかなり幅があります。
たとえば、一般的な中小企業向けのコーポレートサイトであれば、おおよそ40万〜150万円前後が相場とされています。
ただし、これはあくまで目安で、ページ数やオリジナルデザインの有無、機能の複雑さによって上下します。

費用の内訳としては、まずサイト全体の構成や導線を設計する「企画・構成フェーズ」があり、そこからデザイン制作、コーディング、WordPressへの組み込み(CMS構築)へと進みます。
さらに、テストや本番公開作業まで含めると、工程は多岐にわたります。

加えて、レンタルサーバーや独自ドメインの取得・保守にかかるランニングコストも見落とせません。
初期構築費に加えて、月額または年額での運用コストも必要になるため、予算を立てる際はトータルでの費用を把握しておくことが大切です。

もしEC機能や多言語対応、API連携などの高度な機能を求める場合は、さらに費用が上乗せされるケースもあります。
目的に合った機能とデザインのバランスを見極め、費用対効果を意識した制作計画を立てることが成功のポイントです。

費用を抑えるポイント

制作コストを抑えるための工夫はいくつかあります。
たとえば、サイト内のページ数を最小限に絞ったり、写真やテキスト原稿を自社で用意することで、外注コストを減らすことができます。
また、WordPressの既存テーマをベースにサイトを構築すれば、デザインや機能の開発にかかる工数を抑えることが可能です。

特に予算に限りがある場合は、「フルオーダーでの制作」よりも「テンプレート+部分カスタマイズ」の方が現実的な選択になることもあります。
ただし、コスト削減だけを優先すると、あとで「更新しにくい」「表示速度が遅い」「セキュリティに不安がある」といった問題が出てくるケースもあり注意が必要です。

大切なのは、“いま必要なもの”と“長く使えること”のバランスを見極めること。
とくに企業サイトでは、運用のしやすさや拡張性も含めて、中長期の視点で考えることが重要です。

無理に全体のコストを削るより、「どこに投資すべきか」を整理することで、結果的に満足度の高いWebサイトにつながります。
制作会社と相談しながら、目的や今後の運用に合った柔軟な設計を心がけましょう。

Webサイト制作の独学ロードマップ | 初心者からの実践経験まで

SEOと集客を考慮したWordPressサイト構築

WordPressのSEOに強い理由

WordPressは、SEOとの相性がとても良いCMSとして知られています。
専用のプラグインを使えば、タイトルやディスクリプションなどのメタ情報を簡単に最適化できるほか、XMLサイトマップの自動生成や構造化データの出力といった高度な施策にも柔軟に対応できます。

また、見出しタグ(h1〜h3など)やパンくずリストの設置も比較的簡単で、検索エンジンに対してコンテンツの構造をしっかり伝えられるのもポイント。
これにより、Googleのクローラーがページ内容を正しく理解しやすくなり、インデックスや評価にも良い影響を与えやすくなります。

さらに、WordPressは投稿・編集の操作が直感的で扱いやすいため、日々のコンテンツ更新にも強みを発揮します。
社内ブログやお知らせ機能を通じて継続的に情報発信を行える環境は、SEO対策を中長期で育てていくうえでも大きな武器になるでしょう。

「検索で見つけてもらう力」を高めるなら、WordPressはかなり頼れる選択肢と言え、最初からSEOを意識した設計と運用を意識することで、長く成果を出せるWebサイトに育てていくことが可能です。

集客につなげるポイント

SEO対策と並んで、Webサイトの成果を左右するのが「導線設計」です。
ただページを作るだけでなく、訪問者が自然に問い合わせや資料請求といったアクションへ進めるよう、あらかじめ動線をデザインしておくことがとても重要です。

たとえば、CTA(Call To Action:行動喚起)ボタンの配置ひとつとっても、その場所やデザイン、文言によってクリック率が大きく変わり、「お問い合わせはこちら」だけでなく、「まずは無料相談から」など、訪問者の心理に寄り添った表現が鍵になります。

加えて、Googleアナリティクスやヒートマップなどのアクセス解析ツールを導入しておくと、実際のユーザー行動を把握でき、改善のヒントが得られます。
そして、ブログやコラムを使って、検索流入からサービスページへの導線を設計しておくのも効果的です。

サイト公開はゴールではなくスタート
運用開始後もPDCA(計画・実行・評価・改善)をしっかり回していく体制があると、Webサイトは着実に成果を積み重ねていけ、設計段階から「どう集客し、どこに導くか」を考えることで、ビジネスに貢献するサイトへと育てることができます。

信頼できるWordPress制作会社を選ぶには

チェックすべきポイント

制作会社を選ぶときは、単に「価格」や「デザインが好みか」だけで決めてしまうと、あとで後悔することもあります。
とくにWordPressのように自由度の高いCMSの場合、制作の質やその後のサポート体制が成果を大きく左右します。

まず確認したいのは、これまでの制作実績です。
似た業種や規模のサイトを手がけた経験があるかどうかは、提案の深さや仕上がりの精度に直結します。
また、初回のヒアリングが丁寧かどうかも、信頼できるパートナーかを見極めるポイントです。
要望をきちんと引き出してくれるか、自社の課題に寄り添った提案ができるかを見てみましょう。

費用の内訳が明確に提示されているかどうかも非常に重要です。
「一式〇〇円」といったざっくりした見積もりではなく、設計・デザイン・構築・テストなどの項目が分かれていると安心できます。

さらに、公開後の保守や運用までしっかりサポートしてくれるかも確認しておきたいところです。
更新やトラブル対応を任せられる体制があるか、どこまで対応範囲なのか、事前に話をしておくとスムーズです。

WordPressに特化したノウハウや、SEO・集客施策までトータルで提案できるかどうかも選定のカギ。
見た目だけでなく、運用や成果まで見据えた提案ができる会社を選ぶことで、Webサイトの価値が大きく変わってきます。

よくある失敗例

制作会社選びで失敗してしまうと、見た目は良くても「更新しにくい」「運用がしづらい」「納品後に相談しづらい」といった不満につながるケースがよくあります。
初期費用を抑えられたとしても、結果的に修正コストや内製の手間が増え、運用が滞ってしまうことも。

「知人の紹介だから安心」「とにかく安く作ってくれるから」といった理由だけで選ぶのは、少しリスクがあり、たとえ信頼できる相手でも、制作フローや対応範囲が明確でなければ、あとからトラブルになる可能性もあります。

そのため、契約前には進行スケジュールや納品物の内容、更新方法などを具体的に確認しておくことがとても大切です。
その中でもヒアリングの段階でこちらの目的を丁寧に汲み取ってくれるかどうか、こちらの課題に対して適切な提案があるかどうかも見ておきたいポイントです。

また、サポート体制や運用面まで含めて相談できる相手かどうかも判断材料になります。
契約前にしっかりとすり合わせをしておくことで、制作中のストレスや納品後の不安を減らすことができますので、安心して任せられるパートナーを見つけるには、事前の確認がやはり重要です。

まとめ

WordPressは、初心者でも始めやすく、自由度の高いCMS(コンテンツ管理システム)として広く支持されており、テンプレートやプラグインが豊富で、ノーコードでもある程度しっかりしたサイトを構築できるのが大きな魅力です。
その一方で、しっかりとした設計と運用体制を整えれば、企業の公式サイトとしても、集客やブランディングに十分対応できるポテンシャルを持っています。

ただし、自由度が高い分、選択肢も多く、何をどう選ぶべきかで迷ってしまうことも少なくありません。
自分で作るべきか、制作会社に外注すべきか。無料テーマで始めるか、オリジナルで構築するか。SEO対策をどこまで考慮するか──など、検討すべきポイントは意外と多いものです。

だからこそ、まずは「何のためにサイトを作るのか」「社内にどれだけ運用のリソースがあるのか」といった、自社の目的や状況を整理するところから始めるのがおすすめです。
そのうえで、WordPressの特性を活かしながら、自社にとって最適な形を選んでいきましょう。
選択肢が多いからこそ、柔軟に戦略を描けるのが、WordPressの良さでもあります。

アルテガでは、WordPressを活用したブランディング・サイト制作のご相談を承っています。
「これから自社サイトを立ち上げたい」「今のサイトをWordPressでリニューアルしたい」など、目的や課題に合わせたご提案が可能です。
まずはお気軽にご相談ください。一緒に、あなたのビジネスにフィットするWebサイトのカタチを考えていきましょう。