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デザインの木・林・森

お役立ち
とじー

とじー

ブログが早くもネタ切れのとじーです。
何を書こうか悩んだ結果、普段無意識にやっている細かな調整を書き出してみることにしました。

デザインする時、私はいつも頭の中で「木」と「林」、そして「森」を行ったり来たりしています。
一本一本の「木」の積み重ねが全体のクオリティを左右すると考えているからです。
森を形づくる木が整っていれば、全体が自然と洗練された印象になります。

メディアなどに掲載されているような事例ではアイディアが光るものや目を引く表現に目が行きがち。
ですがその裏ではたくさんの小さな調整が心地よさをつくっています。

過去の制作インタビューでも似たことを言っているのですが、普段どんな「木」を整えているのか実例を交えながら記録していこうと思います。
制作中は無意識に判断していることも多いので、「今、木を見ているな」と気づいたタイミングでそれを少しずつ書き留めていく予定です。
ちなみに正解かどうかは知りません。
日々の制作の中で積み重ねてきた、自分なりの「キレイ」の判断を書き残せればなと。

木の調整ログ

写真をトリミングする時

写真をトリミングするときは、写真の中にあるラインや要素の位置を意識しています。
例えば、背景要素のラインが写真の端にギリギリに配置してある状態は、できるだけ避けるようにしています。
半端な状態があまり心地よくないと感じるため。
カメラマンさんから指摘をもらったりしたことはないので、あくまでマイルールです。

重ねる時

オブジェクトを重ねる時も、少しだけ重なっていると「たまたま重なってしまった」ように見えてあまり気持ちよくありません。
気持ちいい場所を探しながら、しっかりと跨ぐように配置します。
逆に緊張感を持たせたいときはギリギリに配置する場合もあります。
ただ、一か所だけだと偶然そうなったように見えてしまいます。
そんなときは、別の場所にも同じようなギリギリをつくり、ルールとして反復させます。

視差調整

過去に制作したクリエイティブアイランド中之島で使用したフォントMona Sansは、line-heightに対して若干文字位置が下気味で、ボタンで囲った時に目立ちます。
なので視覚的に中央になるよう調整します。

気持ちいいかたち

ボタンの形も気持ちいい形を探してちょっとずつ微調整します。

びみょ〜な変化ですが、しっくりくる形や大きさを探ります。

記号がしっくりこない時

これ!というフォントを決めたあと、記号が登場した時にしっくりこない時があると思います。
そんな時は部分的に他のものに変えちゃいます。紙の場合はあまり気にしないのですが、コーディングを依頼する時はいつもコーダーさんに怒られないかビクビクしています。

全体的につまらない時

フォントを部分的に変えて小さな遊びをつくることがあります。
目立たせたいわけではないので、コントラストを強くつけることはしません。
むしろ文字のウェイトや骨格を見比べながら、「最初からこの組み合わせだった」と思えるくらい自然になじむポイントを探します。
違和感なく溶け込んでいるけれど、どこか少し表情がある。そんなバランスが個人的には好きです。

色の調整

ちょうど現在進行しているプロジェクトでは、キーカラーにグリーンを使用しています。
そのままフッター全体に使ってみると、面積が広いぶん色の主張が強くなり、少し落ち着かない印象になりました。
そこで色相はそのままに彩度だけを少し落として調整。

写真の比率

写真を配置するときは、白銀比に近い比率を選ぶことが多いです。
ただ同じ比率が続くと、画面全体が少し単調に感じることがあります。そんなときは、比率を変えてリズムをつくります。
また更新頻度の高いページでは、一般的なカメラのアスペクト比である3:2を採用することがほとんどです。
運用担当の方が写真を差し替えるたびにトリミングし直す必要があると、更新の負担が大きくなってしまうからです。

ぶっちゃけ誰も気づかない

一つひとつは、ほとんど気づかれない調整です。
ですが制作の終盤は、こうした小さな違和感を一つずつ取り除く時間がほとんどです。
派手な変化はありませんが、この積み重ねがデザイン全体の印象を決めると考えています。
また気づいた時にどんどん追加していこうと思います。

とじー

とじー

Designer

考えるのも手を動かすのも好き。マーラータンとスルメとおつまみ昆布が好物。