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「いいなと思ってしまう」から紐解く、ARUTEGAデザイナーのフェチ。
「うわあ、いいなぁ」
そう感じる裏側には、その人が普段から大切にしているこだわりや、フェチが隠れています。
今回は、ARUTEGAのデザイナーたちが思わず惹かれてしまうそのフェチから、それぞれの視点や価値観、そして「いいと思う理由」を紐解いていきます。
言葉のデザイン(平尾)
企画を強みにしたデザイン会社|ブルーパドルのリブランディング。

丁寧にアイデンティティを言葉にして起こしています。
理想を語るポエムの羅列だけではなく、正確に実態を伝える説明文のバランスがいい。
堅くなりそうな言葉は、慣用句を使ったりしてやわらかくしています。
無料ブレストのページでは、『私たちはブレストが大好きなので、単純に新規相談は楽しいです。どうぞ、お気軽にご連絡ください。』だなんて、細かい部分に口語を混ぜることで、人間味を持たせています。ナビゲーションやボタン各種にも平易な日本語を使用しており、デザインを特別なものだとか、もっと言うと必要以上に賢そうなものに見せていない。
また、会社のCIツールのリブランディングもしたようで、デザインシステムを利用してステッカーを作ったとか。
低予算で実現できるアウトプットを一緒に考えてくれそう。
今年に入ってのデザイン会社のリニューアルは、デジタルへの偏りが減り、人間の気配を残す工夫がされているように思いました。
魅力的を引き出すデザイン(尾崎)
最近いいなと思ったサイトで思い浮かんだのが、ウエス製造・販売を行う『Mr.ウエスマン』のサイトです。
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ウエスという商材は、工場や現場で使われる、実用的で裏方的な存在。
でも、このサイトではそんな商品を、キャラクター性のあるネーミングや力強いビジュアル、少しユーモアを感じる見せ方によって、ただの作業用品ではなく「頼れる相棒」のように感じさせている。
地味で見落とされがちなモノに、ちゃんと存在感を与えているところに惹かれました。
デザインの力って、こういうところに出るんだなと思います。
ただかっこよく装飾するのではなく、見過ごされがちな価値を拾い上げて、「なんかいいな」と思える見え方に変えていく。
その対象が本来持っている魅力をどう引き出せるか。
自分もそこを大切にしたいです。
文脈のあるデザイン(戸島)
「最近いいなと思ったサイト、ある?」
そう聞かれると、真っ先に思い浮かぶのが、映画『ぼくのおひさま』の公式サイトです。
2024年に公開された作品なので最近でもないのですが、なぜかパッと頭に思い浮かびます。
それだけ「いいなぁ」と感じた感覚が、自分の中にしっかり残っているのだと思います。

このサイトで惹かれるのは、デザインがきちんと文脈を持っているところです。
吃音のある主人公の、ちょっと不器用で揺らぎのある感覚を、タイポグラフィのリズムの崩し方で表現していて。
均一的ではないリズム感がストーリーと結びつきながら、あえてデザインの“違和感”として機能しています。
こういった、対象が持つ文脈をすくい上げてデザインに落とし込んでいるものに、強く惹かれます。
まとめ
当たり前ですが、「何をどういいと思うか」は人によって違います。
でも、その違いこそが、その人らしいデザインの輪郭をつくっているのだと思います。
今回紹介した「いいなぁ」の裏側には、単なる好みだけでなく、普段のものの見方や、ちょっとしたクセのようなものが少しずつ表れていました。
そうしたクセはアウトプットにもにじみ出てきます。だからこそ、ARUTEGAのデザイナーそれぞれのクセを知ってほしいと思い、この記事を書きました。
どこに目がいくのか、何に惹かれるのか、どう言葉にするのか。
そのひとつひとつに、その人ならではのフェチがにじみ出ています。
ARUTEGAのデザイナーたちが大切にしている感覚が、少しでも伝わっていたら嬉しいです。
この記事を書いた人:とじー(デザイナー)