【保存版】オウンドメディアの記事作成でWeb担当者がおさえておきたい5つのポイント

【保存版】オウンドメディアの記事作成でWeb担当者がおさえておきたい5つのポイント
2021年11月4日

こんにちは!株式会社ARUTEGAにプランナーとして協業させていただいている渡辺です。

普段は、各業界のオウンドメディア構築をお手伝いさせていただいていますが、近頃、次のようなご相談が増えました。

広告運用をやり尽くしてしまった、次はオウンドメディアに力を入れたい

これまでは実店舗中心だったけれど、Web集客を加速したい

企業によって事情はさまざまですが、新型コロナウイルス感染症やデジタル化の影響からか、オウンドメディアが再燃してきていると感じます。

そこで本記事では、そもそもオウンドメディアとは何なのか、そしてオウンドメディアに必要な記事数はどのくらいなのか、記事作成のポイントを体系的にご紹介します。

これからオウンドメディアの立ち上げを検討している方、記事の作成方法に不安を抱く方に分かりやすく解説しますので、参考にしてください。

投下する記事に適切なSEO対策を施し、検索流入を強化しましょう。

目次

そもそもオウンドメディアとは

オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有するメディアの総称です。

例えば、パンフレットやWebサイト、ブログなど保有するメディア全てをオウンドメディアと呼びます。

しかし、ことWebマーケティングにおいては、自社で情報を発信するブログやサイトのことを指す場合が多いです。

オウンドメディアを立ち上げる目的

オウンドメディアを立ち上げる目的は、シンプルに以下の通りです。

  • 製品やサービスを見込み顧客に認知してもらうため
  • 集客した見込み顧客をリピートに繋げるため

基本的に自社製品やサービスを充実させても、潜在顧客が自然にWebサイトへ流入してくれるわけではありません。

Web広告を出稿したり、SEO対策を施したりと潜在顧客が流入する経路を作ることが重要です。

例えば、店舗だけを構えても、そこへ通じる道が整備されていなければ、顧客が来店できないように、Webサイトも製品やサービスを掲載するだけでは顧客から認知されません。

まずは自社製品やサービスにアクセスするために流入経路を整備します。

このように、自社サイトと潜在顧客との接点を設ける施策のことを「集客施策」と呼びます。

主な集客施策は、以下の通りです。

集客施策一覧
リスティング広告
アフィリエイト広告
SNS広告
SNS運用
ディスプレイ広告(GDN・YDA)
動画広告

SEOとは、検索エンジン最適化という意味で、自社ページを検索上位にランクインさせることで、潜在顧客の目にとまり、接点を作る手法です。

検索エンジンからオウンドメディアへアクセスした潜在顧客に、知りたい情報、価値のある情報を提供し、自社製品やサービスのファン(顧客)になってもらうという仕組み。

潜在顧客が本当に知りたい情報を載せることで、価値のあるサイトだと判断され、最終的には自社製品やサービスの購入に繋がります。

オウンドメディアで集客する意味とは

「検索エンジン+オウンドメディア」という組み合わせで集客を進める意義は、

  • ストック型である
  • 検索エンジンが悩み解決に適している

という2点で説明できます。

例えば、自社製品やサービスによってはSNSに情報を掲載する方が、集客効果を実感できる場合も多いですよね。

しかし、SNSはその特性上、価値ある情報をストックしておくことができません。

もちろん常にフレッシュな情報を入手できるという魅力はあるものの、最新情報がフィードやタイムラインで常に入れ替わります。

そのため、悩みの解決策を探すにも効率が悪く、問題解決には向きません。

その点、検索エンジンに関しては「検索」という行為そのもので、悩みや困りごとの回答を得られます。

また、潜在顧客が入手したいキーワードで自社ページを投下することで、検索エンジン上に記事がストックされ、顧客はいつでも回答を受け取れます。

つまり、検索という仕組みと情報を蓄積できるという2点が、持続的な検索エンジンからの集客を可能にします。

オウンドメディアに必要な目安記事数

さてオウンドメディアに必要な目安記事数について気になりませんか?

結論からお伝えすると、KGIに基づいて必要なキーワード、検索ボリュームを洗い出し、記事数を決定します。

ちなみにKGIとは「重要目標達成指標」の略であり、オウンドメディアが到達すべきゴールのこと。

例えば、月あたりの成約数150件をKGIに決定したとします。

オウンドメディアから150件の成約を増やすためには、過去の成約率を参考に、訪問者数を算出してみてください。


※成約率(%)=成約件数÷訪問者数×100

具体的には、過去のオウンドメディアからの成約率が2%なら、以下のように計算します。

成約数150件÷成約率2%=訪問者数7,500人

つまり、成約率が2%なら月あたりの訪問者が7,500人必要という結果になりました。

このことから、最低でも7,500人の訪問者を確保するための、キーワード、検索ボリュームを選定します。

検索ボリュームを選定する

検索ボリュームとは、検索エンジンで検索された回数のこと。

例えば「オウンドメディア」というキーワードは、月に1万件以上の検索ボリュームが確保されていますから、検索上位にランクインすれば、訪問者数7,500人を1記事で達成できる可能性があります。

ただし、実際に運用するとなると「オウンドメディア」のような単一キーワードでは、競合も多く、1記事では検索上位にランクインすることは困難です。

ここから関連するキーワードを選定し、何記事投下すれば良いかを最適化します。

このように、KGIに基づいてキーワードや検索ボリュームを選定すれば、自然に必要な記事数が見えてきます。

巷では「最低でも100記事必要」など曖昧な情報が出回っていますが、オウンドメディアが目指す目的によって、記事数を算出すると迷うことがありません。

オウンドメディアの記事作成ポイントを解説!

次にオウンドメディアにおいて、記事を作成するポイントを解説します。

以下、5つのポイントを整理することで、より良いオウンドメディアの運用に繋がります。

  • 作成ポイント①:KGIやKPIなど目的の設定
  • 作成ポイント②:キーワード選定
  • 作成ポイント③:構成の作成
  • 作成ポイント④:メディア専属ライターが伝える執筆法←ポイント
  • 作成ポイント⑤:記事公開後は効果測定も忘れずに

1つずつ解説しますね!

作成ポイント①:KGIやKPIなど目的の設定

まずはオウンドメディアが目指すべきKGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を決定してください。

KPIとは、重要業績評価指標のことであり、KGIに設定した成約数や売り上げを達成するために必要な中間目標です。

先ほど紹介した例で言えば、オウンドメディアから月あたり150件の成約を目指す場合、成約数150件をKGIに設定し、KPIに成約率と訪問者数を割り当てました。

計算式にすると、以下の通りです。

成約数150件(KGI)=訪問者数7,500人(KPI)×成約率2%(KPI)

オウンドメディアの運用では、やみくもに記事を投下するのではなく、まずはゴールを決めて、そこから逆算したキーワード選定をすると良いでしょう。

なお、KGIやKPIは目的とするゴールによって、対象とする指標が異なります。

今回は、分かりやすく成約数をKGIに設定していますが、立ち上げるメディアのゴールに応じて、決定してみてください。

作成ポイント②:キーワード選定

オウンドメディアで目指すべきゴールを決定できたら、次にゴールから逆算したキーワードを決定します。

なお、キーワード選定には、専用のツールを使用します。ツールによって多少機能は異なりますが、代表的なツールは以下の通りです。

最もメジャーなツールは、Google キーワードプランナーですが、ここ最近ではUbersuggest(ウーバーサジェスト)というツールも利用者が増えています。

Googleのキーワードプランナー同様に、キーワードの検索ボリュームや関連キーワードを抽出できて便利です。

どちらでもお好みで専用ツールをお使いいただけたらと思います。

攻めるべきビッグキーワードを抽出

Ubersuggest
Ubersuggest

お好みのキーワード選定ツールを使い、今回狙うべきビッグキーワードを入力してみてください。

ビッグキーワードとは、検索ボリュームが最低10,000件以上確保されており「オウンドメディア」のように1語からなるキーワードのこと。

(2語以上でも検索ボリュームが該当していればビッグキーワード)

画像のように、キーワード選定ツールにビッグキーワードを入力すると、一目で検索ボリュームが把握できます。

例えば「オウンドメディア」と入力すると、検索ボリュームが14,800件。

この1記事で検索上位にランクインできれば、KGI(成約数150件)を達成するための、7,500人というKPIをクリアできそうです。

しかし、すでにご承知の通りビッグキーワードに該当するキーワードですので、この1記事で検索上位にランクインすることは難しいです。

そのため、より検索上位への確率を高めるために、ビッグキーワードだけでなく関連キーワードも抽出する必要があります。

関連キーワードを抽出

Ubersuggest

キーワード選定ツールにビッグキーワードを入力すると、上の画像のように関連キーワードが抽出されます。

例えば「オウンドメディア」1語からなるキーワードでは、検索ボリュームが1万件を超えていましたが、関連キーワードでは、数百〜数千までボリュームが低下。

ちなみに、検索ボリュームが1,000〜10,000未満のキーワードを「ミドルキーワード」、1,000未満のキーワードを「スモールキーワード」と呼びます。

立ち上げまもないメディアでは、ミドルキーワードやスモールキーワードで記事を投下することで、検索上位も獲得しやすく、KPI達成に向けてイメージも湧きやすいです。

例)7,500人(KPI)の訪問者を達成するための道筋
検索ボリューム700前後のスモールキーワードを10記事前後投下する

このように、いきなりビッグキーワードでの検索上位を狙うのではなく、ビッグキーワードに関連したミドル・スモールキーワードで、KPI達成に向けた記事数を決定してください。

キーワードマップで戦略図を作成

キーワードマップ

おおまかにKGIやKPI達成に向けた、ミドル・スモールキーワードを選定できたら、次に戦略図であるキーワードマップを作成します。

オウンドメディアにおけるキーワードマップとは、起点となるビッグキーワードを軸に、ミドル・スモールキーワードなどの関連キーワードをまとめた図のこと。

キーワードマップを作成することで、次に投下すべきキーワードを一目で確認でき、キーワードの管理もしやすいです。

オウンドメディアのコンテンツ戦略を検討する上では、非常に重要なフロー。

さまざまなマインドマップツールが出回っていますから、自社が活用しやすいものを選択すると良いでしょう。

なお、上の画像は「EdrawMind(エドラマインド)」というマインドマップツールで、作成したキーワードマップです。

スプレッドシートやエクセルでKWシートを作成

キーワードシート

さて、ここまでの内容でKGI・KPIの設定方法、狙うべきキーワード、キーワードの管理方法が理解できました。

もちろんこの状態から、記事の構成を作成しても問題ありませんが、投下するキーワードが多岐に渡る場合、キーワードマップだけでは管理が容易ではありません。

そこで、上の画像のようにGoogle スプレッドシートやエクセルなどを活用して、キーワードを管理すると効率の良いメディア運営に繋がります。

狙うべきビッグキーワードや関連キーワードの検索ボリュームを記入し、どのように内部リンク(関連リンク)を挿入する予定なのか、明確にイメージできます。

また、表の中に記事公開日や現在の検索順位、執筆担当者などを記入する項目を挿入すれば、キーワードだけでなく記事全体の管理がスムーズです。

作成ポイント③:構成の作成

ここまでの内容でキーワードの管理方法を把握できました。

キーワードマップやスプレッドシートの中から、狙うべきキーワードが決定したら、いよいよ記事を作成する段階へ移行します。まずは、構成を作成しましょう。

競合サイトの分析方法

シークレットウィンドウ

記事の構成を作成する際は、まず競合サイトを分析します。

どのような記事タイトル・見出しを設置しているのかを分析することで、盛り込まなければならないコンテンツが見えてきます。

また、競合サイトには存在せず、潜在顧客が知りたい情報を盛り込むことができれば、オリジナリティあふれるページを投下できます。

このように、競合サイトのSEO対策を知る上でも、比較することが重要です。

なお、競合サイトを調べる方法ですが、専用ツールを使って抽出する方法のほかに、最も簡単なのは上の画像のようなシークレットウィンドウから検索できます。

シークレットウィンドウは、ブラウザに保存される閲覧履歴やサイトなどのCookie(クッキー)が反映されないため、適切な検索順位で競合サイトを調査可能。

Googleのブラウザを使用している場合には、以下のショートカットでシークレットウィンドウを開けます。

シークレットウィンドウ ショートカット
Windowsの場合:Ctrl+Shift+nキー
Macの場合:command+shift+nキー

シークレットウィンドウに、狙うべきキーワードを入力して、競合サイトのタイトル、コンテンツ、見出しなどを比較してみてください。

基本的には、競合10社までのコンテンツを比較検討すると、ペルソナや記事の傾向をつかめます。

また、競合サイトには掲載されていない潜在顧客のニーズを知るためには「Yahoo!知恵袋」や「Google トレンド」などが参考になります。

タイトルの作り方

競合サイトの記事コンテンツや潜在顧客のニーズを把握できたら、次に記事のタイトルを決定します。

しかし、記事タイトルについては、コンテンツに応じて後々変更できるように、この時点では仮タイトルで問題ありません。

最終的な執筆を完了した後、タイトルを微調整することで、タイトルとコンテンツをフィットさせ、相違が生まれないように意識してください。

なお、SEO対策を意識して記事タイトルを決定する場合には、以下のポイントをおさえましょう。

SEO対策を意識した記事タイトル
キーワードの検索意図とタイトルに相違が生まれないように
コンテンツより誇大なタイトルはつけない
Googleに表示されるのは32文字まで

例えば「オウンドメディア 作り方」というキーワードでSEO対策を施す場合、タイトルはどのようにつければ良いのでしょうか。

適切な記事タイトルをつけるためには、顧客の検索意図を調べなければなりません。

具体的には「オウンドメディア 作り方」と検索する顧客は「オウンドメディアサイトを作りたい方」「オウンドメディアの記事を作りたい方」に分けられます。

さらに言えば、その両方を知りたい顧客もいるかもしれません。事前にリサーチした上で、顧客の検索意図を理解してください。

私のリサーチした限りでは「オウンドメディア 作り方」というキーワードの場合、メディアの立ち上げ費用から、サイトの作り方、記事の作成方法まで網羅したタイトルが最適だとわかりました。

顧客の検索意図をリサーチせずにタイトルをつけてしまうと、タイトルとキーワードに相違が生まれ、CTR低下にも繋がりかねませんので注意してください。

また、顧客を惹きつけたいからといって誇大なタイトルをつけるのもNG。

コンテンツの内容よりも誇大なタイトルをつけることで、タイトルと中身に相違が生まれ、多くの顧客を失望させてしまいます。

顧客から信用が得られない胡散臭いメディアとなり、リピートには繋がらないでしょう。

短期的なPV獲得ではなく、顧客が求める回答を用意するというコンテンツマーケティング本来の目的を忘れてはいけません。

なお、記事タイトルに最適な文字数ですが、可能な限り32文字以内に設定しましょう。

検索結果

理由としては、Googleの検索結果に表示されるタイトルの長さが32文字のため。

しかし、記事の内容によっては32文字では表現できないケースもあります。

そのような場合には、タイトル文字数を40文字前後で調整し、重要なキーワードは左詰めで挿入してみてください。

タイトルに挿入したキーワードが文字数の上限によって、検索結果に表示されなければ、CTRにも悪影響が出てしまうためです。

以上、最低3つのポイントをおさえて、記事タイトルを作成しましょう。

見出しの作り方

SEO対策を施した見出しを作る上で、最も重要なポイントは「構造化を意識すること」です。

例えば、以下のような見出しがあった場合、どのように各見出しを配置すれば良いでしょうか。

<h2>オウンドメディアの制作会社おすすめ3選</h2>

私が考える構造化は、以下の通りです。

見出しの作り方
<h2>オウンドメディアの制作会社おすすめ3選</h2>
<h3>〇〇株式会社</h3>
<h3>〇〇株式会社</h3>
<h3>〇〇株式会社</h3>

<h2>では「制作会社 おすすめ」と記載しているため、連動した<h3>では具体的な制作会社名を挿入しています。

このように見出しタグを挿入する際は「親」と「子」の関係性を意識することで、検索エンジンへの理解が深まります。

例えば、カゴの中の果物をhタグで表現する場合、カゴは果物を内包する親であるためh2タグを指定し、果物は内包される子であるためh3タグを挿入するというイメージ。

カゴも果物も同列情報ではないため、どちらにもh2タグを指定することは適切とは言えません。

見出しをつける際は、情報の親子関係を意識したhタグの構造化を実践しましょう。

作成ポイント④:メディア専属ライターが伝える執筆法

ここまでの内容で、記事の仮タイトル・見出しの作成が完了しました。

いよいよ記事本文の執筆に移行しましょう。

ライティングマニュアルを作成する

自社でライターを育成する、外注でライターと契約するなど、どちらにせよライティングマニュアルは作成しておいた方が良いです。

ライティングマニュアルとは、ライターの原稿品質に差が生じないよう「記事のトンマナ」「記事
の雰囲気」「表記ルール」「固有名詞の使い方」をまとめたものです。

オウンドメディアの運営にあたって、ライティングマニュアルに記載する以下の項目を煮詰めておきましょう。

運営するオウンドメディアにおける独自ルールについても、ライティングマニュアルに記載しておくと、執筆の品質が安定します。

ライティングマニュアルに記載すべき項目
記事のトンマナ:「です、ます調」や「だ、である体」など
記事の雰囲気:執筆口調以外で参考になるレイアウトや雰囲気をURLなどで共有
表記ルール:「色々」「いろいろ」など表記ゆれを解消するためのルールを記載
同語文末:「〜です。〜です。」など同語文末のルールを記載
固有名詞の使い方:「Yahoo!」「Yahoo!」など固有名詞の取り扱いについて
引用情報:引用元の記載方法やリンクの挿入など
画像挿入ルール:無料/有料素材、使用する画像の雰囲気など

一文は40〜60文字を基本に執筆する

マルチデバイス化が当たり前となった現在、Web媒体の閲覧は圧倒的にスマートフォンをはじめとするモバイル端末が多い傾向です。

つまり、Webライティングにおいてもモバイル端末を意識して執筆しなければなりません。

具体的には、画面サイズの小さなスマートフォンでも読者が閲覧しやすいように、一文の文字数を40〜60文字で調整します。

もちろん、スマートフォンの左右余白設定にもよりますが、40〜60文字であれば、概ね2〜3行表示となり非常に読みやすい文章を構築できます。

一文が80文字を超えるあたりから、複数行表示となるため、非常に閲覧しにくいです。

このようなことがないよう、ライターへの執筆依頼をする前に、一文の文字数についても決定する必要があります。

リード文は新PASONAの法則を軸に

リード文は、記事の要約を伝えるとともに、この記事を読むことで得られるベネフィットを盛り込まなくてはいけません。

読者の立場からすれば「この記事を読むことで悩みは解決するのだろうか」と半信半疑の状態ですから、その悩みに寄り添いつつも、解決策を提示できるリード文が理想です。

読者の気持ちに寄り添い、ベネフィットを伝えるリード文にするためには「新PASONAの法則」を軸にしたリード文を作成すると良いでしょう。

新PASONAの法則とは、1999年にマーケターの神田昌典氏が提唱した「PASONAの法則」を最適化させたもの。

具体的には、以下の通りです。

新PASONAの法則
P:Problem(問題点を提示)
A:Affinity(親近感)
S:Solution(解決策)
O:Offer(提案)
N:Narrow down(絞り込み)
A:Action(行動)

実際に新PASONAの法則を軸に、リード文を作成してみたいと思います。

【新PASONAの法則をカスタマイズしたリード文】

(1)問題提起
新型コロナウイルス感染症の影響により、リモートワーク、テレワークが急速に普及し
以下のような悩みが増えています。
「会社からテレワークの指示が出たけど、何を準備すればよいのだろう」
「ウェブ会議に必要なアイテムから、デスク周りの環境整備まで知りたい」
(2)親近感
出社することも少なくなり、家庭での仕事が増えたいま「仕事部屋の確保ができない」「子供がいて仕事に集中できない」など、テレワークの環境整備は大変ですよね。
(3)解決策&解決の根拠
そこで今回は、ハードな使用に耐えられるゲーミングデスクを開発している弊社が、テレワークの環境整備に必要な、快適グッズを5選ご紹介します。
(4)提案
本記事をご覧いただければ、仕事部屋の確保が難しい方、お子様がいるご家庭でも、快適なテレワーク環境が整います。

上記のリード文では「Narrow down」と「Action」は取り入れていませんが、セールスライティングが意識される場面では、文中に使用すると良いでしょう。

Narrow down(絞り込み)
例)生産数に限りがあるため、先着300名様のみとさせていただきます。

Action(行動)
例)以下のリンクよりご応募ください。

新PASONAの法則をもとにリード文を作成すると、読者の悩みや課題に寄り添い、ベネフィットを明確にアピールできます。

本文はPREP法を意識する

次に本文の書き方ですが、いくつか雛形が存在するものの、まずはPREP法を意識した執筆を覚えると、伝わりやすい本文を作成できます。

PREP法とは、以下の頭文字をとった文章作成術のこと。

  • Point:結論・主張
  • Reason:理由(結論にいたった理由)
  • Example:具体例(述べた理由に納得感を得られる)
  • Point:まとめ

PREP法は、最初に結論を述べ、最後に要点を整理する文章構成のため、悩みの回答を迅速に入手でき、非常に分かりやすいです。

結論まで長々と前置きすると、読者のストレスが蓄積し、結果としてオウンドメディアから離脱することも少なくありません。

また、Webメディアでは目次をクリックし、ページ内リンクから早く結論を知りたい読者が多いため、媒体の特性上もPREP法が適しています。

【PREP法 例文】

(1)結論
近年、ITエンジニアの業界は右肩上がりで成長を続けており、転職市場も活発です。
(2)理由
理由としては、国が推し進めるDXやRPAなどデジタル化の加速が挙げられるでしょう。
(3)具体例
例えば、以下のグラフをご覧ください。これは「〇〇統計調査」の結果を示したものです。調査結果から、DXやRPAに精通した専門人材が2030年には45万人不足すると言われています。また、専門人材を育てる環境が整備されておらず、需要に対して供給が追いついていないことも把握できます。
(4)まとめ
このように、ITエンジニアの深刻な人材不足、デジタル化の推進によって、優秀なエンジニアを早期に獲得するための人材誘致合戦が繰り広げられています。

このように、PREP法を導入することで、読者の悩みをスピーディーに解決する文章を作成できます。

可読性を意識した表や画像、箇条書きの挿入

オウンドメディアの記事作成においては、可読性も重要です。

ずらずらと文章だけで構成している記事は、読者が見るべきポイントを把握できず、ストレスを与え離脱に繋がります。

「並列情報には、箇条書きを活用する」「情報の比較には表を取り入れる」「見出し直下には関連画像を挿入する」など、レイアウトにも配慮しましょう。

誰が読んでも、ストレスを与えにくいレイアウトが重要です。

内部リンクの挿入方法

オウンドメディアでは、関連記事への内部リンクを設置することで、記事の評価が高まる場合があります。

例えば「オウンドメディアとは」というキーワードで訴求した記事の下部に、「オウンドメディアの作り方」を記載した関連記事への内部リンクがあれば、読者のニーズが満たされます。

オウンドメディアの概要を知って満足した読者に、今度は実際の作り方を紹介することで、ユーザーファーストだと言えるでしょう。

本来、どの関連記事へ内部リンクを設置するかは、設計の段階で決めておく必要があります。

アイキャッチ画像付きの内部リンクにするのか、テキストリンクにするのかなど、事前に具体的な挿入方法を検討してください。

まとめ部分は記事の要約を意識

本文の執筆を終えた後は、改めて本文の内容を要約し、何について書かれた記事なのか整理します。

まとめ部分で本文の内容を整理することで、読者自身も情報を改めて見返すきっかけとなり、記事の価値を再確認できます。

必要に応じて箇条書きを導入するなど、長文を読み終えた読者に配慮して、簡潔に要約を伝える工夫も必要です。

推敲・校正・校閲

全ての執筆を終えたら、何度も本文を読み返し「表記揺れがないか」「誤字脱字はないか」「主語と述語にねじれはないか」改めて、以下にそって確認しましょう。

推敲(すいこう)

一度作成した文章を、さらにブラッシュアップするため、何度も考え直すこと。具体的には、言葉や文法の使い方だけでなく、PREP法などストーリーについても磨きをかける。

校正(こうせい)

誤字・脱字・文章の入力ミスなどをチェックし、修正指示を出す作業のこと。基本的には、ライター側ではなく編集者側が行う作業です。

校閲(こうえつ)

文章表現の誤りを修正し、情報の掲載元は信頼できるのか、事実関係についてもチェックをします。校閲に関しても、ライター側ではなく編集者など第三者が担当します。

オウンドメディアの運用においては、ライター側が行う推敲の手順を明確化し、あらかじめ編集者などの役割分担も進める必要があります。

作成ポイント⑤:記事公開後は効果測定も忘れずに

記事は公開して終わりではありません。

記事公開から検索エンジンにインデックスされる約3ヶ月を目安に、検索順位を確認するとともに、PV数やUU数といったデータを蓄積する効果検証が必要です。

効果検証については、以下の項目をチェックしましょう。

  • SEOキーワードの検索順位(公開後3ヶ月を目安)
  • 公開した記事のUU数、セッション数、PV数、CVR、CTRの推移を確認
  • どのようなテーマや記事が人気があるのか、または不評なのか
  • どのようなキーワードで流入しているのか(流入キーワードの再確認)

公開した記事の効果検証を進めるためには、以下のSEO分析ツールを活用します。

SEO分析ツール
Google アナリティクス:UU数、セッション数、PV数、人気・不人気記事の分析
Rank Tracker:公開したキーワードの検索順位チェック
Google Search Console:流入キーワード、CTRの確認

なお、記事公開から3ヶ月を経過しても、検索順位が上がらない場合には、以下を目安に改善策を模索します。

記事検索順位の改善指標
検索1〜4位:ドメインパワーが不足している可能性
検索5〜29位:関連記事が不足している可能性
検索30〜99位:一次情報が不足している、または掲載されていない
検索100位圏外:潜在顧客の検索意図を満たしていない

このようにオウンドメディアを最適化するためには、公開後の運用フェーズが重要です。

オウンドメディアの記事作成でやってはいけないこと

次に、オウンドメディアの記事作成でやってはいけないことを整理します。正確で価値ある情報を提供するためにも、事前に確認が必要です。

文章の無断転載

無断転載とは、他人の著作物を快諾を得ない状態で無断で転載すること。明確な違法行為であり、著作権法の「複製権」侵害に該当します。

実際に、Webサイトに掲載していた文章を、無断で自分のブログに掲載した逮捕事例も報告されています。

オウンドメディア運営側は、ライターが入稿した文章が無断転載に該当しないか、厳しいチェックが必要です。

Copy Content Detectorなど、無料/有料のコピペチェックツールなどを活用し、対策を強化してください。

引用元の改変

引用とは「自身の著作物の従たる範囲内で、他人の著作物を複製、掲載すること」を意味します。

つまり適正な範囲内であれば、他人の著作物を複製、掲載しても良いということですが、その範囲には明確な定めがあります。

引用の5条件
主従関係が明確であること
引用部分が他とはっきり区別されていること
引用する必要性があること
出典元が明記されていること
改変しないこと

引用の内容は改変せず、出典元の通りに掲載します。また、出典元についても、出所を明確にし、参照URL・サイト名を必ず記載してください。

これら5つの条件を守り、適正に引用することで、著作権法侵害を防げます。

オウンドメディア運営側は、引用ルールについてもライター側にしっかりと共有する責任があります。

メディア全体の目的が定まっていない

当然ですが、オウンドメディア全体の目的、つまりKGIが定まっていないと、どこへ向かうべきかゴールが曖昧になり、必ず失敗をします。

最終的にPV数をどの程度増やすべきなのか、月の成約数はどのくらい確保したいのか、メディアを運営する前にしっかりKGI、KPIを共有しましょう。

誰に向けて書かれた記事か不明瞭

オウンドメディアを運営するにあたって、価値ある情報を届けたいターゲット層は決まっているでしょうか。

例えば、本記事のキーワードである「オウンドメディア 記事」は、オウンドメディアのノウハウが蓄積していないWebマーケティング担当者をペルソナにしています。

新人Webマーケ担当者が気になるオウンドメディアの記事作成方法を掲載することで、価値のある情報を届けたいというコンセプトです。

このように記事を届けたいターゲットが明確であるからこそ、記事の内容が抽象的にならず、ピンポイントで読者が抱える悩みを解決するコンテンツをお届けできます。

誰に向けて記事を執筆するのか、事前のペルソナ設定が重要です。

運営体制が不十分

オウンドメディアの運営を最適化するためには、体制構築も必要です。

例えば、ライターが執筆した記事の校正・校閲をするためには編集者が必要ですし、メディアの方向性を決めるにはディレクターが欠かせません。

また、人員をどう配置するかも重要で、ライターの人数を確保できても、編集者が不足していれば誤字脱字のチェックミスも多発します。

ライターへのフィードバック精度も低下し、コンテンツそのものの価値が低下するリスクも懸念されるでしょう。

オウンドメディアを運営するために必要な体制を構築できているか、再度確認してください。

オウンドメディアの記事作成を外注化するポイント

最後にオウンドメディアにおいて自社でライターの確保が難しい場合に、外注化するポイントをご紹介します。

運営体制を構築

ライターへ記事を外注するためには、以下の運営体制を構築することをおすすめします。

  • 最低でもディレクター1名、編集者:ライターの比率は1:2または1:3
  • ライティングマニュアルや原稿の管理などクラウド型管理ツールの導入
  • ライターとのコミュニケーションツールを導入

特に、プロジェクトにはライターをはじめとした多くのチームメンバーが必要ですから、クラウド型の管理ツールなどを導入し、一括でファイルやマニュアルを共有できる体制は必須です。

また、ディレクターは最低1名、編集者は業務負担を考えるとライターとの比率から1:2、または1:3が妥当だと言えます。

それ以上の比率になると、編集者への負担が増加し、フィードバックも含めて、適切な運営に支障をきたす可能性が高いです。

メディア制作または記事作成費用の比較検討

オウンドメディア用のサイト制作から外注化する場合には、以下の費用が目安だと言えます。

オウンドメディア制作費用
低コストで制作するケース:WordPressサイト制作費で50万円以上
オリジナルデザインで構築するケース:WordPressサイト制作費で150万円以上
SEO対策を強化して制作するケース:WordPressサイト制作費で200万円以上

また、オウンドメディアにおいてライターを外注する場合の費用目安は以下の通りです。

ライター外注費用
リサーチを中心としたライティング:文字単価1.5円〜
SEO対策を重視したライティング:文字単価4円〜
専門性の高いライティング(専門家監修):文字単価8円〜

上記はあくまで目安ではありますが、オウンドメディアの制作から外注化する場合には、ぜひ参考にしてみてください。

提携するライターの選び方

なお、オウンドメディアにおいてライターを外注化する場合には、以下のポイントに着目すると良いでしょう。

  • ライター歴
  • 実績URL、ポートフォリオから文章力を把握する
  • SEO対策への知見
  • 特定分野への専門知識の有無(スキルや経歴)
  • レスポンス
  • 納期の厳守
  • フィードバックなどの修正回数

まとめ

本記事では、オウンドメディアにおける記事作成のポイントについて、以下5つの視点をご紹介しました。

  • 作成ポイント①:KGIやKPIなど目的値の設定
  • 作成ポイント②:キーワード選定
  • 作成ポイント③:構成の作成
  • 作成ポイント④:メディア専属ライターが伝える執筆法←ポイント
  • 作成ポイント⑤:記事公開後は効果測定も忘れずに

オウンドメディアを最適に運用するためにも、まずは立ち上げの目的、KGIの設定から検討してみてください!

なお、ARUTEGAでもオウンドメディアの制作から運用まで、まるっと解決可能です!

ぜひ、ご検討ください。

ほなね

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