こんにちはWebデザイナーの平尾誠です。
Webデザイナー・エンジニアとして長くなると、自然とディレクション業務が増えます。
クライアントの元に行き、改善提案をしたり、課題をもらったりすることがあります。
企業の担当者にヒアリングすることはとても多く、言葉にするには難しいことが多いです。
今回はそんな僕が愛用しているヒアリング用コンセプトシートを紹介します。
黙って書け。って言いたいのをグッと堪えて、一言一言を慎重にヒアリングしましょう。
次のような悩みをもったディレクターに向けて書きます。
- サイトをフルリニューアルしたい
- 製品を売るための市場分析やブランド設計を考え直したい
コンセプトシートの参照元は前職のLIG.incで活躍中のずんこさんの記事です。
実力もさながら、めちゃめちゃホスピタリティが溢れているデザイナーの鏡です。
特にサイトのフルリニューアルの際にはプロダクト or コーポレートのブランディングを、起点から考えなければなりません。
もはやWebディレクターは経営コンサルタントですね。
コンセプトシートの内容を一つずつ紹介した後に、参照元を掲載していますのでダウンロードして使ってください。
Webディレクション:事業(製品)の理解
それでは実際のコンセプトシートを見ていきましょう。
主にコーポレートサイトのリニューアル向けの項目となっていますが、プロダクトにも起き変えて考えることができます。
プロダクトが置かれている現状分析をします。
- 事業の理解
- サイト現状分析
- 現状の課題
- 参考にしているサイト
- 競合サイト
- 社風など
現状のページビューを見たり、これまであたりまえに使用されていたロゴの意味などを改めてデザインに落とし込めるように言語化します。
Webディレクション:ターゲットの理解
ペルソナと呼ばれるターゲットを細く設定します。
20代女性 OL とかそんなざっくりしたものではなく、かなり細かくします。
レディースアパレルの例:リブランディングの際に考えたペルソナ
行動パターンや行動範囲,趣味思考を徹底的に考えます。
アパレルブランドなので、アクセサリーや下着の色まで考えました。
デザイン経営:事業(製品)の理解ポジショニングマップとブランドの見られ方
業界の市場分析と競合をマッピングして行きます。
ここまでこれば、アウトプットされるデザインに論理的説得力があります。
まとめ:デザイン経営とは
デザイン経営とは”そのデザインに至るまで考え方”をもつことが、企業経営に対して効果的で有効だという意味です。(個人的見解を要約)
これをまさに具体的に言語化するために使えるのが今回のコンセプトシートでした。
これは経済産業省が2018年の5月に出したデザイン経営を頑張るぞってゆう国の方針を示したものです。
あくまで方針なので、どこまで社会に落とし込まれるかは、これからのことなのでわかりません。
でも具体的に行政が条例や法案を作るようになるかもしれません。
デザイン経営って言葉新しいけど、
デザインを作るときの思考=コンサル
なので言い方が変わったけどずっと昔からある考え方だというのが持論です。
ではではあなたも良いブランディングを。
参照元:LIG.inc
【デザイナー向け※DL資料つき】コンセプト制作をスムーズにする5つのステップ
Webディレクターの仕事についての詳しい記事はこちらに書いております。
ほなね