はじめまして!2024年8月1日付でアルテガにデザイナー(志望)として入社しました、Kinomiと申します。
今回は、自分の振り返りと応援していただいた方へのご報告も兼ねて入社の経緯をお伝えします!
めちゃくちゃざっくりお伝えすると、一度不採用だったアルテガに、5ヶ月後入社できた話です。
フルリモートかつデザイン重視のアルテガでは、当時実務未経験の募集はしていませんでしたが、2度目の正直で採用していただきました!
今でも入社できたことに驚いています。そして、毎日頭千切れそう。
最後には入社後の働き方・心境についても書いたので、以下のような方に共感していただけたら幸いです!
- 実務未経験からweb業界へ転職を目指している
- 不採用だった企業に再挑戦したい
- webデザイナー面接に興味がある
- 新入社員の悩みを分かち合いたい
経歴とデザイナーを目指した理由
振り返ってみると、子供の頃から大きく道をそれることもなく、かといって特定の目標を持つこともなく、無難に過ごしてきたと思います。
高校卒業後はすぐに就職し、公務員として働いていました。
大きな組織。現状維持と規律を重視する体制。決まったルールの中で、それ以上も以下も求められない雰囲気。8年間過ごしてきましたが、私にはこの環境が苦手でした。
もとより公務員を目指した気持ちも曖昧なものでした。生き生きと仕事の話をする同期や同僚には見栄を張っていたけど、内心は常に斜に構えていたし、活力もなかった。
仕事面での転機
きっかけは些細な違和感です。
広報担当として、既存のバナーを編集して情報発信する業務を任されました。いざ取り組もうとデータを確認したところ、”なんか、見づらいな”と感じたんです。
そこで、参考のデザインを集めて、コピーや掲載場所を検討し、自分なりに試行錯誤をあれこれ。
これで合っているかと不安もありましたが、結果上司や市民の方から”わかりやすい”と褒めていただけて。自発的な行動が認められるというのが、仕事では初めてでした。
その後も同様の業務が続き、毎回公開後の反応を見るのが楽しみになっていきました。
表現することに自信はないのですが、”デザインや、構成を考えることが好き”という才能が少しはあったのかもしれません。
自分の工夫次第で伝わり方が変わることに感動した私は、デザイナーの職種や業界に興味を持ち、Webデザイナーへの転職を目指すようになります。
無難ではない道を選ぶこと。それは自分の人生の手綱を握っているようでワクワクしました。新たな人生設計に不安も葛藤もある中、応援してくれた家族には本当に感謝しています。
就職活動
独学でデザインを、スクールでコーディングを10ヶ月学んだ後、ポートフォリオを作って転職サイトで応募を始めました。しかし、書類選考が通らず面接にも進めない状況が続く…。
そこで始めたのが、SNSでの発信です。
SNSの発信が就職活動のメインに
デザインの勉強を始めてからは、web制作者の方のポッドキャストを聴くのが習慣でした。そこで、“web業界に入りたいなら情報発信すると良い”と聴き、「プロが勧めてるからとりあえず試そう」とXやnoteへの学習記録投稿を始めました。
最初に投稿したポートフォリオ制作については、“自分をオープンにして、少しでも興味を持ってもらう”ことを優先にしました。ポートフォリオの制作過程を細かく書いたり、わりと特殊な異業種からの転職というインパクトを強調したり。
同じ未経験でも、クオリティの高いポートフォリオを制作されている方がいる中なので、あの手この手を使って、とにかく自分をアピールするようにしました。(けっこうこすいことは自覚していましたが、使える持ち札を切った次第です…)
すると思いがけず、web業界で知られる方々が拡散してくださり、300件以上のいいねが集まりました。さらに面接のお声掛けもいただけるようになり、SNS発信で就職活動に大きな変化が!書類選考で一度も通過できなかった私には、嬉しい驚きです。
ポートフォリオやスキルをSNSで発信してみるのも、就職活動のひとつの選択肢になるんだなぁと実感しました。
アルテガとの面接
就職活動の一環として始めたSNS発信。
多くの方に見てもらうきっかけを作ってくれた方の中には、アルテガの社長・平尾さんもいました。なにか、存在感がある方だなと感じて、Xやnoteの投稿を読んだことからアルテガという会社を知ります。
そこから“アルテガでは、ご飯を楽しそうに食べる方を募集してます”の投稿を見つけ、応募することに。平尾さん風に言うと、まさにバイブス。(※現在アルテガで採用募集は行っていません)
応募メールを送る
メールの文体や内容は、アルテガを自分なりに解釈したものにしました。
“ご飯を美味しそうに食べる人”を募集する会社なので、かなりラフに、柔らかく。
また、平尾さんの“職務経歴書もデザインしよう”のブログも参考にしました。
頭が硬い私にとっては、本来かっちりした文章の方が安心…なのですが、自分の常識は一旦置いておくことに。
そうして送った応募メールにすぐに返信がきて、なんと、カジュアル面談していただけることに…!就活開始後、初めて面談まで繋がったのでとても嬉しかったです。
面談の日程は「大阪在住の平尾さんが関東にくるタイミングで」と直近3日後。
あれ?やばい、時間がない。
カジュアル面談戦:準備
早々に決まった面談に向けて、準備を始めました。基本的な企業情報は確認していたので、アルテガや平尾さんのSNSを改めてチェック。
- アルテガのブログ記事で最近の動向をつかむ
- 社員の方の情報や採用の傾向を調べる
- 実績とクレジットを確認
- 平尾さんのSNS(X・YouTube・Podcast)をチェック
また、ディレクターの坂さん・エンジニアのはるさんの入社ブログも読みました。
事前準備・面談内容・採用された社員に共通する長所など、採用のリアルな空気感がとても参考になりました。
そうして、”面談ではパーソナルな部分を聞かれそうだな”と予想。限られた面接時間をスムーズに進められるよう、アルテガ用の資料を作ることにしました。
- 用意した資料の内容
- プロフィール(基本情報)
- 経歴(タイムテーブルに合わせて自分の感情の変化も文章で)
- 理念的なこと(デザイナーを目指した理由/人生軸/webサイトが必要だと思う理由/アルテガで叶えたいこと)
- アルテガの実績の考察・好きなところ
- 現状の課題とできること(Photoshop/Illustrator/Figma/デザイン/コーディング/ポータブルスキル)
- 戦力のあるデザイナーになるためにやるべきこと(Photoshop/Illustrator/Figma/デザイン/コーディング/ポータブルスキル)
資料は面談当日の朝に完成しました(応募前に、もっと準備をしておくべきだった)。
コンビニでプリントアウトした資料を鞄に入れて、人生初のカジュアル面談に向かいます。
カジュアル面談戦:開幕
面談は、社長の平尾さん・アートディレクターの尾崎さんと3人で、横浜駅近くのカフェで行われました。
“カフェで面談”というワード。公務員試験しか受けてこなかった私には、あまりにもカジュアル。怖い。
お2人と合流して席に着くと、「とりあえず飲んで落ち着こかー。自分は飲む?」とお酒を頼む感じの平尾さん。
緊張する私を気遣ってくださったんですね…(?)ここで負けちゃいけない気がしたので、私もハイボールを注文。
“カフェで面談でハイボール”。やはりあまりにもカジュアルで怖い。面談スタートです。
カジュアル面談戦:白熱
アルテガの理念や立ち位置・顧客層や入社後の業務内容などを説明していただいた後、用意した資料に沿って、これまでの自分についてたくさん聞かれました。
特に覚えているのは「どんなデザインが好き?どんなデザイナーになりたい?」という質問。具体的に答えられず、後にこれが合否に関わることになります。
また、私の回答に対して、「〜って言うってことは、〜ってことだよね?」と毎回要約して確認されたのも印象的でした。
これは、クライアントさんにヒアリングする時の要領だったとのこと。(お二人のヒアリングがとても自然で、私も前職で同じことを意識してはずなのに今までの自分に少しショックを受けました…)
2時間ほどお話し、最後に「もう一回連絡するわ!また会おうね」と言われ解散しました。(アルコールが入っていたし、平尾さん、連絡忘れてしまうのでは…)
この日の面談は、私にとって衝撃でした。
目的を持って情熱的に仕事に取り組む人たちのお話はとても貴重で、なんだかとても感動して、勢いでポッドキャストを始めたのがこの日。面談のことを収録したのが懐かしい。(他の就活に響くので、後で消しましたがw)
2次面接:約2時間半のzoomミーティング
面談後、「課題やってみる?」という提案をいただき、”お蔵入りしたLP実案件のデザイン・プレゼン”に挑戦しました。Zoomでフィードバックをしてもらったのですが、これが本当に貴重な経験でした。
プロからのフィードバックは、自分で考える100倍以上の気づきがありました。また、2時間半もの間、未熟な私のデザインにじっくりとフィードバックをくださったアルテガの姿勢に、とても誠実で真摯な会社だという印象を受けました。
反面、自分のアウトプットの内容の薄さ、デザインへの理解の浅さに気づき、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
自分はデザイナーになるにはほど遠いんだなぁと痛感。 おそらく、面接の結果は不採用だと思いました。
課題の詳細は私のnoteで詳しくまとめています。興味のある方はそちらご覧下さい!
LPサイトデザインとはじめてのプレゼン資料制作
プロデザイナーさんからのフィードバック鬼まとめ①
プロデザイナーさんからのフィードバック鬼まとめ②
結果は不採用だったけど、アルテガクーポンをもらう
後日メールを頂き、やはり結果は不採用。様々な理由があることを理解した上で、実力不足を痛感した自分としては、予想通りの結果です。
一方、単なるお祈りの内容では無かった点にもアルテガの良さを感じました。
私に対してのお礼のお言葉、不採用と判断した理由、面接内容へのフィードバックなど、お忙しい時間の合間に文章を考えていただいたことが伝わってきたからです。
石川トムさんが投稿されていた面接は絶好の成長機会という言葉のとおりだったと思います。
さらに、”お好きなときにアルテガメンバーとzoomで相談できるクーポン “が添付されていました。
このクーポン、後に効いてきます。
アルテガとの面接後
SNSの発信を続けていたところ、事業会社のデザイナーさんから「なんか明るくやってくれそう感がある」と面接のお話を頂きました。デザインチームで、webだけではなく様々なクリエイティブに関われるとのお話しでした。
“実力あるデザインチームの方々とお仕事できる。未経験の私にこんなチャンスない”と思うと同時に、将来の自分に不安を感じていた部分がありました。
webデザインの基礎もままならないのに、様々なクリエイティブを経験してよいのか。 制作会社でwebデザイン漬けの生活を送るくらいしないと、将来デザイナーとして需要のある人材にはなれないのではないのか。
悩んだ末、今は基礎を勉強したい旨をお伝えしお断りをしました。
制作会社でのインターン
就活開始1か月が過ぎたころ。都内制作会社に応募し、採用はされなかったものの、インターンで勉強する機会をいただきました。
- インターンで学んだこと
- 制作会社をまとめたブログ記事の執筆
- インタビュー記事作成
- 写真撮影
- 実績のスマホデザイン
- 各制作会社の特徴・業界の動向など
さらに、架空サイトのディレクション・デザインも監修していただきました。
ただデザインするだけでは目的は達成できないこと。”なぜ?どうして?課題解決するためにはどうすればいいのか?”と常に考えること。
プロからの(鬼)フィードバックで、自分になかった根本的な概念を教えてもらい、自主学習では得られない成長ができたと思います。
ご興味のある方は、インターン卒業時に書いたこちらのブログを読んでいただけたら嬉しいです!
web業界で長年活躍する社長・未経験からばりばり活躍する社員の方は、ディレクション・デザイン・ブランディングなんでもござれ。頼りにしかなりません。お忙しい中対応していただき、感謝ばかりです。
継続の見える化
また、以下の内容で”継続とアウトプット”も意識していました。
- インターンで学んだことを積極的にブログやSNSで発信
- webサイト・デザインパーツのストック
- デザイン・web関連のブログを読む
- web制作の方のPodcastを聴く
- youtubeでビジネス関連の思考法を学ぶ
就活のために始めたwebサイトのストックは、今では習慣に。
自分なりに言語化すると頭のどこかにひっかかるので、あとからピンポイントでデザインを探せて助かっています。勉強方法については、yukaさんのインプット習慣を参考にしていました!
また、SNS発信では多くのメリットを実感しました。
- 自分の成長を記録として残せる
- 常の発信で企業に親近感を持ってもらえる
- 応援してもらえるとめっちゃモチベーションが上がる
特に応援のモチベーションはすごいです。
インターン先の制作会社まで片道2時間かかるし、自分の出来なささに落ち込むときもあったけど、SNSで応援してもらえて頑張れました!本当にありがとうございました!
就活を再開後、アルテガクーポンを使ってみた
インターンを3か月で終え、いよいよ就職活動を再開。インターン中のブログに反響があり、ありがたいことにいくつか面接のお話をいただきました…!
しかし、”数年後、どんなデザイナーになりたいか”を考えると、選択肢があることで逆に悩むようになってしまいました。
このとき、アルテガにもう一度応募する決心はついていませんでした。
ただ、メンバーに相談できる”アルテガクーポン”のことは覚えていて、ここでまさかの進路相談(学生か)にクーポン使用。
アルテガのお2人と、もう一度お話する機会を設けていただきました。
業務委託を提案してもらう
社長の平尾さん・アートディレクターの尾崎さんとの面談では、そのとき感じていた不安をお話ししました。
お忙しい中だったのに、”うんうん”と話を聴いてくださって、面接のときと同様の優しさを感じました。
そして雑談的に、「本当はアルテガに応募しようかとも思ったんですけど」と話もしました。
すると平尾さんから、「なるほどね。じゃあ週2くらいで業務委託から始めてみるのはどうかな」という提案をしていただいたんです…!
就活開始後4ヶ月。アルテガでの業務委託が始まります。
このタイミングで、当時不採用だった理由について詳しく教えていただきました。
当時不採用だった理由・成長したところ
私がデザイナーを目指したきっかけは、前職でのバナー制作で、自発的に考え人に喜んでもらえた経験。しかし当時の面接では、“表現すること”に囚われて、この原点から離れてしまっていたため、以下の点をリスクに感じたとお話ししてもらいました。
-
- デザイナーを目指す理由がブレていて、今後の未来も予測しづらい
- “デザイナーを目指す姿勢”のバロメータになるような継続していることが見えなかった
- “表現したい・人に伝えたい・情報を分析したい”と様々なデザイナーのタイプがあるが、どれに属するのか分からなかった
自分の解像度の低さを、痛いくらい言語化されている。痛い。今書き起こしてみると、まさにその通りだと思います。
そして、不採用だった理由を教えいただいた後、「卒業前に書いたブログ読んだけど、成長したね」と褒めてもらえました。
“原点を見直すこと・課題は何か・解決に向けどう行動するか”。まだまだ出来ていないけど、インターンで学べて、大切なことに気づけて良かった。
気を引き締めよう。なりたいデザイナーになろう。
業務委託から開始後、正式にアルテガへ入社!
始めは、「気負わずにできる時間で挑戦してみてね」とLPの案件をメインのデザイナーさんと進めました。私のデザインは当初採用されない予定でしたが、フィードバックをいただきながら、最終的になんと使っていただくことに…!
数週間経つころには、少ないページ数のコーポレートサイト・会社資料作成など、任せていただく業務が増えていきました。
週2のアルテガのほか、別の会社でもお仕事することを検討していましたが、業務量の調整が正直難しいと感じていたタイミング。
そんな中、平尾さんから「週2で働くの難しくない?正式に採用できたらと思っているんだけどどうかな」とおっしゃっていただき…正式にアルテガへ入社できた次第です!
一緒に働いてみて、正式に採用したいと思ってくださったことが本当に嬉しかったです。
アルテガ入社後の現在
アルテガはフルリモート体制なので、基本的にはzoomやDiscordでやり取りをしています。
デザインについて悩んだり、巻き戻ったり、溶けていく時間に焦りを感じたり。そしてちょっと進んだりを繰り返しています。フルリモートという環境で「こんなことで質問していいのか?」とボールを抱えすぎることも…。
そして、そんな私の心情は平尾さんに全てばれています。
「俺らがあとで楽したいから、今はたくさん俺らの時間使ってね。配慮は必要だけど、遠慮はいらない。」
最近はそんな言葉をもらい、個別のライブ中継ルームを作って作業を透明化するなど、絶賛働き方改革(?)中です。
模索中ではありますが、メンバーの方のつぶやきがDiscordで見れたりと、フルリモートならではの楽しさも感じています。
最後に
締めに入ります。ここまで長文をお読みいただきありがとうございました!
インターンや就職活動を応援してくださっていた方に、良いご報告ができてとても嬉しいです。
今後は、実務未経験ということに甘えず、一日でも早い成長を。そして、アルテガを大きくしていきたいです。
また今回のブログを、同じように転職を目指す方、不採用だった企業に再挑戦したい方、新入社員の方の参考の一つにしていただけたら幸いです。
改めてよろしくお願いいたします!
kinomi