「ゴールデンサークル理論」による本質への追求と価値観の共有

「ゴールデンサークル理論」による本質への追求と価値観の共有
2020年3月10日

webデザイナーの平尾です。
最近のwebサイト制作では作って終わりではなく、その後の事業のブランディングに使われることが多くなったようにおもいます。

少し前までは購買が一番の目標だったのですが、より本質に近づいたのではないかと思います。
いい傾向ですよね。

今回はこのような方を対象とした記事です。

  • マーケティングコンサルタント
  • インハウスのブランドディレクター
  • 管理職マネージャー
  • プロジェクトマネジメント

主に上記の方に向けた記事ですが、ご紹介するゴールデンサークル理論を実践することであなたの熱狂的なファンをつくることができます。

では、YouTubeの動画を引用しながら、進めていきますね。

サイモン シネック | TEDxPuget Sound 優れたリーダーはどうやって行動を促すか

https://www.ted.com/talks/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action?language=ja

ゴールデンサークル理論とは

そもそも、みなさんはサイモン・シネックという方をご存知でしょうか?

2009年のTEDカンファレンスで紹介された「ゴールデンサークル理論」で一躍有名人になりました。

アップルなどの大企業を例に紹介しており、日本語訳もあるのでまだ見ていない方はぜひ一瞥されるのをおすすめします。

彼によると人を動かす人物や企業は、「ゴールデンサークル」という理論に基づいて行動しているそうです。

簡単にいうと「Why(なぜ)」から思考を始めるという考え方なのですが、

人に行動を促したい時に、「Why(なぜ) → How(どうやって) → What(なにを)」という構成が存在し、「Why」である内側から外側へ進めることが重要だと話しています。

「What(なぜ)」は自分や組織が何をしようとするのかを意味し、「How(どうやって) 」は「What(なにを)」をどのように行うのかという具体的な方法論です。

そして、「Why(なぜ)」は「目的・動機・ビジョン・理念」にあたります。その「Why(なぜ)」に共感が生まれれば人々を魅了する事ができます。

価値観の共有

講義の中で解説してますが、この理論は人の脳の仕組みと関係があると話していて、

・大脳新皮質=脳の外側にあり、「What(なにを)」な思考と言語を司ります。
・大脳辺縁系=脳の内側にあり、「Why(なぜ)」「How(どうやって)」な思考を司ります。

と順番に始めていくことで、人が意思決定を行うときに感情や直感的感覚により行動をしたくなるという訳です。

伝え方が上手な方に共通するのが、やはり「Why(なぜ)」から話し始めており、その本質に共感してもらえたときに価値観の共有が起こります。

Appleのストーリー

Appleを例に以下のように説明されています。

What=「何を作るのか」「何を売るのか」
・「iPad」や「Mac」などの製品にあたります。

How=「どのような製品にするか」「どのように販売するか」
・すべての製品を美しくシンプルにデザインし、誰でも親しみやすい製品にする

Why=「その組織の存在する理由はなにか」
・「我々のすることが世界を変えるという信念」にあり、違う考え方 (Think Different) に価値があると信じています

Whyから考える癖をつけよう

ゴールデンサークル理論はあなたの仕事でもプライベートでもすぐに役に立ちます。

たとえば上司から「What」で「あるこれをやっておいてほしい」と指示があった場合、「Why」も一緒に考えることで、指示の内容の目的や背景などの全体像が把握できます。

また、自分自身がそのWhyに共感できるのでモチベーションにも影響します。

ぜひ仕事やプライベートでこのゴールデンサークル理論を活用し、「Why」から考える癖をつけてみてください。

ほなね