Webデザイナーの平尾誠です。大変私事ではございますがCSS DESIGN AWARDの審査員としてジョインさせていただくこととなりました。これは私にとって、とても光栄なことで世界の制作者と一緒にたくさんのWebサイトに出会えると思うと胸が高鳴ります。
どうしてもこれだけはいいたい
私のポートフォリオサイトはとっても奇抜だと思います。それは全て普段の実務がとっても地味だから。
デザイナーになりたての頃は、派手でインタラクションがゴリゴリなやつとか、デザインもパッキパキのイケイケのものを作りたいんですよね。みんなもそうだと思います。
だけど実際に仕事となると、楽天サイトの更新とか、覚えても役に立ちそうにないASPを使った通販サイトなんかもたくさん実装してきました。そうした仕事を続けていると、キラキラしたものを作れないことが次第に劣等感になっていたりして。
私もその一人です。
WebGLやcanvasを使えるようになることはそこまで重要ではない
そんなものはプラグインで済むならそれでいいし、macのiMovieで済むならafter effects使わなくてもいいです。更新性やコンバージョンを意識することの方がよっぽど重要です。その先にデザインがあります。
作る過程のこだわりも大切ですが、アウトプットがエンドユーザーに刺されば、それが一番だし、通販サイトであるなら売り上げが伸びることが最も重要です。むしろそこをゴールにしていないなら、それは制作側のマスターベーションに他なりません。アニメーションできなくいくらいで凹まないでください。
私はコンプレックスの塊
誰もが知っている、メーカー・ブランドのサイトなんて数えるほどしか実装したことありません。ですが、そのフラストレーションや有名制作会社への劣等感が今の自分を動かしてきたと思います。
私は大阪で面接官に新卒+1の実力と言われました。
東京のWeb制作会社に入社して時も、実力が会社の基準に満たないと言われました。
ひっそりコンビニのそばで泣いたことを今でも忘れません。
求められることは人それぞれ入社する会社によって違うから、スキルセットは十人十色。あなたがもしWebサイトの更新やバナー制作ばかりをやっているとしても、決して腐らないでください。そして自分の制作物を発信して行くことだけは怠らないでください。
それを忘れることは、わずかに光る尊厳の放棄です。
これから審査員として
最先端のWebデザインを審査しつつも、デザインとインタラクションのバランスを見たいと思っています。動けばいいってもんじゃないですからね。かっこよかったらいいってもんでもないし。それと同時に新卒が絶対手が届かない存在にならないといけないな。それが一番プレッシャーやったりするほーい
前回紹介した世界のWebデザインアワードの記事はこちら
ほなね