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Figma Drawで遊んでみた!Config 2025で発表された新機能をデザイナーが実践

デザイン

ARUTEGAアシスタントデザイナーのkinomiです。

2025年5月6日〜8日に開催されたFigma Config 2025。SNSでは、#Config2025 のハッシュタグで新機能発表に盛り上がりを見せています。
今回のカンファレンスでは、AIプロンプトからコードを生成する「Figma Make」、ウェブサイトを作成・公開できる「Figma Sites」、グリッドレイアウトを強化した「Grid」など革新的な機能が多く発表され、とてもわくわくしますね!

今回の記事では、新機能の一つ「Figma Draw」について解説と実践内容をご紹介します!
Figma Drawは、Adobe Illustratorのような手描き感覚のデザインが可能になる機能です。全ての機能を使用したわけではありませんが、ツールを横断せずに作れるデザインの幅が広がりとても実用的だと感じました。

Figma Config 2025の新機能が気になる!そんな方の参考になれば幸いです。

Figma Drawで実現できること

機能を知るために公式プレイグラウンドを使用しました。
全て英文ですが、Figmaの使用にある程度慣れている方であればなんとなくわかる内容かと思います。
これから機能紹介で使っているアートボードのタイトルはFigmaAIで日本語にしています。(全文翻訳しようとしましたが、一括操作だと難しいようです)

実践式で分かりやすかったので、一旦こちらを試してみるのをお勧めします。

ブラシで手描き表現

 

ブラシツールを使えば、クラフト感のある表現がFigmaで可能になります。手書きサインのデジタル化、テクスチャ感のあるイラスト作成などが簡単にできるように。デフォルトでたくさんの種類のブラシがあり、使わないものは削除できるのも便利です◎

シェイプを右クリックし、「Create brush」から自分だけのカスタムブラシも作成・保存できます。プロジェクトやブランドに合わせた表現が可能ですね!

ストロークの調整でギザギザ・ふわふわ~

マーカーや鉛筆のようなラフでガタガタした線を表現できます。毛糸っぽいふわふわもできてかわいいです◎
背景のあしらいにも使えそうですね。

シェイプビルダーでくっつけたり離したり


Figma Draw Playgroundの解説動画

Adobe Illustratorの「シェイプ形成ツール」のような機能です。複数の形状を結合したり切り抜けます。これまでツールを横断していた一番の理由はこれだったかもしれない…とこれからの明るい未来に震えています。便利です◎

例えば、ロゴデザインやアイコン作成において、複数の基本形状から複雑なシルエットを素早く作ることができますね。Alt(Option)キーを押しながらクリックすれば形状の削除も可能です。

ベクター編集ツールの進化

パスをさらに柔軟に編集できるようになった新機能です!できるようになったことは大きく以下の2つ。

  1. マルチベクター編集機能:複数のシェイプのパスを一度に編集
  2. ラッソツール:アンカーポイントを自由に複数選択し編集

マルチベクター編集機能を使って、複数のベクターに同じパターンを適用させたりできて時短になりそうですね。ラッソツールは、まだ活用方法のイメージができていないので、今後の活用事例をチェックしていこうと思います!

パターンフィルで模様を作る

他のレイヤーのデザインをパターンとして適用できるようになりました。操作もとってもラクラク◎
パターンの設定も比較的自由に調整でき、重ねて使うこともできるので、奥行きがある複雑なデザインにも挑戦できそうですね。

幅が広がるエフェクト追加&アップデート

「テクスチャ」「ノイズ」の新しいエフェクトが追加されました。レトロ・デジタル等さまざまなデザインでよく使われる表現を、Figma公式機能で実現できるのはとっても便利!さらに「レイヤーブラー」「背景のぼかし」もアップデートされ、方向が設定できるように◎

これらを組み合わせることで、Figma上でデザインに奥行きや質感を加えることができます。

パスに沿ってテキストを配置

任意のパス、シェイプに沿ってテキストを配置できる機能です。これにより、円形や曲線に沿ったテキストレイアウトが簡単に実現できます。これまではプラグインで代用していましたが、ささっとデザインを試すことができるようになってありがたい。

ロゴデザイン、ユニークなタイポグラフィのレイアウトに活用できそうですね。

変形の繰り返しでパターン生成

レイヤーを直線状または放射状に繰り返し、しかも元のレイヤーと接続を維持したまま複製できるようになりました。これにより、複雑なパターンや反復デザインが簡単に作成できます。

放射状の繰り返しでマンダラのようなデザインを作ったり、直線状の繰り返しでリズミカルなパターンを作ったりすることが可能です。元のレイヤーとの接続が維持されるため、後から一度に編集することもできます。

回転の原点設定


最後はレイヤーの回転アンカーポイントを自由に設定できる機能です。従来は中心点を基準に回転するしかありませんでしたが、エッジや任意の位置を回転の中心に設定できるように◎

例えばドアの開閉のような動きや、特定の点を基準にした正確な回転ができるのはかなり便利なのでは…!プロトタイプのアニメーションにも何か活用できそうなきがしています。

最後に:実際に使ってみた

公式プレイグラウンドに新機能を使ったグラフィックの例があったので、模写をしてみました。

左:Figmaデザイナーの事例/右:模写

 

オブジェクトのストロークを編集してパターン化
インナーシャドウとテクスチャのエフェクト

結果、とても手軽に質感を足すことができました!楽しかったです!

公式プレイグラウンドは練習用のレイヤー以外全てロックされていますが、解除して構造を観察すると機能の活用方法がより理解できました。
(ロックの一括解除:Windows「Ctrl + Shift + Alt + L」/ Mac「Command + Shift + Option + L」)


今回はFigma Config 2025で発表された新機能「Figma Draw」についてご紹介しました。
複雑な編集作業には引き続きAdobe Illustratorが必要な場面もあるかと思いますが、今回の機能を活用できれば、ツールを横断する時間を大幅にカットできると実感しました◎

新しいツールや手法で効率化をするのが好きなので、今回会社のブログという名目で試せたのは役得でした💫 今後は他の機能も少しずつ試して、業務に積極的に取り入れていければと思います。

このように制作プロセスを応援してくれるFigmaの姿勢はとても素敵ですね。
皆さんもぜひFigma Drawを実際に触ってみてください!

Writer:kinomi
@kinomi_design