アルテガの代表の平尾です。
弊社はデザインの初期段階や上流工程でワークショップを行うことが多く、ブランディングを目的にしたワークショップは珍しいものではなくなってきていると思います。
興味関心が強いクライアント様は多い。企業研修でよく行われるワークショップですが、私たちはヒアリングの初期段階から取り入れています。
私は現場でブランドアインティティを一緒にクライアント様と決めることが増えました。
そこで現場での知識だけではなく専門的に学ぶ必要性を感じ、専門的に学校にも通いました。
この記事では、体系的にワークショップデザインプログラムを履修した私から企業研修でワークショップを行うメリットをまとめました。
ワークショップデザインプログラム(WSD)とは青山学院大学にて行うワークショップを体系的かつ専門的に学ぶプログラムです。
平たく言ってしまうと、『対話をきっかけにした複数人での学習プログラムのあり方を学問として学んだ』です。
この記事ではこのような方を対象にしています。
- 読んでほしい方
- ブランディングに困ってる
- 会社のターニングポイントでパーパス策定をしたい
- 無意識下の暗黙知を意識的に言語化させたい
- 企業研修をデザインのプロセスでもしてみたい
それではなぜブランディングにワークショップが必要なのかを説明していきます。
またデザイン会社であるARUTEGAがワークショップを行う理由をこの記事ではお伝えします。
企業研修を目的にしたワークショップとは
ワークショップとは複数人で行う学習プログラムのことを言います。
一見遊びに見えるイベントのようなものであっても、目的が“学習”である場合はワークショップと呼べます。
1人で正解を見つけて知識としていく学習とは違い、ワークショップでは複数人で正解がないことについて話したり、合意形成をとりながら納得解を導き出します。
この納得解を導き出すために行うことがワークショップの特徴です。
参加者同士は同じ目標に向かってインタラクティブで即時性のあるワークショッププログラムを行います。
そうしてお互いの意見やアイデアを持ち寄り、1人では気づくことができないことを学ぶことができます。
他者を理解することで自身のことまでより深く理解することができるので、自分の役割や価値を再確認することができます。
ワークショップと混同する技術研修やOJT
“ワークショップ”と一言でまとめられることもありますが、行うシーンや対象者によっては“企業研修”や“演習”、”OJT”などと言い換えた方がわかりやすいこともあります。
たとえば、『シルバーアクセサリーを作ってみよう』のように、知識やスキル習得や体験学習を目的としたものです。
これも確かにワークショップですが、ビジネスシーンでいう場合は少し系統が違います。
デザイン会社のワークショップとは
僕たちのようなデザインの会社がワークショップを企業に対して行う理由には大きく2つがあると思います。
1つは階層や職種・経歴の違う人たちを混ぜこぜにして、組織のセクショニングを超えた理解を促すためにやるケース。
もう一つは同じプロジェクトを進める人たちが、どのような価値観を持っているのかということを知った上で、どのように自分たちが行動を起こすことができるかをみんなで考えるため。
たいていの場合はデザインでは後者のワークショップを企業研修や組織開発の観点から行うことが多いです。
僕たちはまず最初にWebサイトの制作を依頼されることが多いので、その度に企業理念や会社の強みに対して考え直し立ち返ります。
Webサイト制作におけるワークショップの可能性
ただのWebサイト制作とは掲載する言葉を決めるだけのもののことを言います。
私たちはこんなサイトを作ることはやりたくありません。
デザイン的な表現が変わったところで、何も変わらないからです。
お金と時間をかけるだけ無駄なのでやらないほうがマシです。
ですが、弊社は組織で働く人たちが、企業理念やビジョンが働く人の運命線状にどのように関わって絡み合っているかを深掘りしたいと考えています。
無意識で働いている人の働きがいが変われば、労働を躍動に変えていけると信じています。
組織での理念が個人の美意識にまで落とし込まれている会社は少ないです。
必ずしも働いている人全員が企業理念を信じ込んでいるか、大きい会社になればなるほど難しいと思います。
ですが、せっかく作った企業理念や、せっかく持ち寄ったアイデア、せっかく知り得た知識や身につけたスキルを共有して事業活動を加速させる。
そんなきっかけをワークショップでARUTEGAは作れると考えています。きっかけを作るんです、そのきっかけは自分たちだけでは生み出すことができないから。
企業研修で働く人の美意識をデザインする
知識・技術習得を目的にした企業研修とは違い、自分たちのパーソナリティやバリューをどのようなシーンでもっと発揮できるようになるかを考えるきっかけを作ります。
ビジネスと少し距離を置いたところから自分について考える。そうして本来の自分と、会社で働く自分を行き来しながら自分の価値を深掘りすることができます。
仕事は人間的に成長するための手段であり、自己実現の舞台です。
だからこそ、自身の学びを深めて適材適所に自らを配置する。
そういった効果がアルテガのワークショップにはあります。
まとめ
多くのデザイン会社がブランディングを目的にしたワークショップを提供していますが、その質や効果には差があるようです。
デザインに偏重しすぎているケースもあるとのことで、バランスの取れたアプローチが必要だと感じます。
組織に効くワークショップを専門的に学んだことは、これからのブランディングにとっても価値があると思います。
これを企業内で実践し、マーケティングや売上向上に結びつけるというビジョンは素晴らしいです。
このアプローチを成功させるためには、以下のような点が重要です。
- デザインとマーケティングのバランス:視覚的な要素だけでなく、ブランドの本質や戦略的側面も重視する。
- 組織の声を聞く:ワークショップを通じて、組織の様々なレベルからインプットを得る。
- データと創造性の融合:定性的な洞察とデータ分析を組み合わせる。
- 実行可能な戦略への落とし込み:ワークショップの結果を具体的なアクションプランに変換する。
- 継続的な評価と改善:ワークショップ後のフォローアップと効果測定を行う
アルテガでは、それではブランディングのお問い合わせをお待ちしています。
組織の美意識を企業研修で固めるお手伝いをさせてください。
ほなね