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Case Study

メディア「クリエイティブアイランド中之島」のリニューアルを担当しました。

Project Overview

大阪・中之島は、大阪市の中心部を流れる2つの川にはさまれた水辺のエリアです。
エリア内には複数の美術館や図書館などの文化施設が立ち並び、文化・経済の拠点として発展してきました。

そんな中之島を舞台に、アートやデザイン、文化芸術を軸に都市の魅力を高めていく取り組みが「クリエイティブアイランド中之島」。
この場所が持つ環境文脈を生かす活動やイベントを展開し、「創造的な実験島」として発信していくプロジェクトです。

ARUTEGAの役割
Web Design and Development
パートナー
クリエイティブアイランド中之島実行委員会

ご依頼の背景

これまでに、中之島の各施設で開催されている日常的なイベント情報に加えて、独自コンテンツの企画・発信を行っておられました。ですが趣旨が異なる情報が混在していることや、独自性が高いゆえの伝わりにくさがあり、これらをわかりやすくしたいというご依頼でした。

また、中之島を象徴する要素を入れたいという要望もありました。

情報設計にあたって

「えーっと、とりあえず一回中之島行っとく?」

オフィスがある北浜から中之島までは歩いて約15分。とりあえずあまり先入観のない状態で、現地に足を運びました。
大阪の中之島

そこで感じたのは来訪者層が幅広いことです。
美術館のベンチに座るおじいちゃんおばあちゃんの前で手を繋いだカップルが歩いているし、科学館では受付をしている列にファミリーと大学生グループが並んでいる。

これは属性が異なる施設が一つのエリアに集まっている象徴であり、施設間のはしごをすれば半日いても楽しいな〜という印象でした。

大阪の中之島
何より水辺と都市が混ざり合う風景が気持ちいい。

ここから見えてくることがいくつかあります。

①ユーザーが見たいものと事業者が発信したいことは異なる

みんなやっぱり消費したいんです。体験を。
このサイトに訪れるユーザーは「中之島 イベント」などのキーワードを検索し、体験コンテンツの情報を知りたくて辿り着く人たちがほとんど。
そんな人たちに向けて「私たちはこんなことをやっている」という活動を主軸に伝えると、ユーザーの離脱を招いてしまいます。

逆にこういった層を振り払ってしまい、ターゲットを感度の高い人たちだけに向けて情報を発信すると、今度は一部の人のための閉ざされた活動になってしまいます。
それはそれでこのエリアを活性化していくための情報サイトとして機能しません。

なので鮮度の高いイベント情報を前に。そしてその後ろにクリエイティブ活動の情報をそっと置くことで、まずは「中之島ってクリエイティブな街やな、なんかいいやん。」という気持ちになってもらうことを目指します。

一方で活動をもっと押し出していきたいという事業者としての想いや熱量もあります。
ここは冷静に回遊導線を整理し、 第三者の客観的な視点でプロジェクトを捉えるように意識していました。

②さまざまな対話が生まれている

このエリアが持つ魅力は、オープンな文化的資源によって数多くの発見に出会えることです。
小さな発見に触れる時、コソコソっと、あるいはねえねえと、隣の誰かに話しかける光景で溢れています。そして一人で訪れていたとしても、無意識に驚きや納得、疑問など自分と対話していることに気づきました。

この視点を中之島の魅力価値としてサイトに実装していきます。

いざ、デザイン

メインビジュアルは「文化の横断」をテーマに、中之島を通して体験できる文化的キーワードを集めて結び、一つの島のかたちを抽象的に表現しました。

今回とても悩んだのはメディアとしてこのビジュアルをつけるかつけないかでしたが、やっぱりこの施設間の横のつながりがあるからこそ、生み出されている体験コンテンツや地域の勢いがあります。
(残念ながら対話をメインに置いたビジュアル案はぼつりました)

また、新たに文化カテゴリーのラベルを追加。
併せて混在していたコンテンツを明確に分類することで、情報の建て付けがより伝わりやすくなりました。

リニューアル前→リニューアル後

リニューアルの難しさ

メディアを新規で立ち上げるよりも、リニューアルのほうが一筋縄ではいかないと感じます。
これまでの情報の整理や投稿時のクセ、そして複数人で管理されていたりなど、バラバラのルールを後から整備する方が難しい。
なので更新運用のことを想定したうえで、デザインの舵をきっていくことの大事さを改めて実感しました。

雑巾のようにボロボロになるまでこのサイトが使われて、中之島をクリエイティビティ溢れる街としてもっと盛り上げていけたらと思います。

Project Manager, Direction
Koichiro Murakawa(graf)
Creative Director
Makoto Hirao (ARUTEGA)
Design
Shizuka Tojima(ARUTEGA)