Webデザイナーの平尾誠です。
Webサイトを作るだけなら、Webサービスを駆使することでガッツがある人なら作れます。
だからプロにあたるwebデザイナーはビジネス全体をデザインしなければいけないとしみじみ思います。
近年のオンラインショッピングのサイト以外の、一般的なコーポレートサイトの目的はこんな感じかと。
- Webサイトは
- 認知のための手段である
- マーケティングよりブランディング寄り
- 企業情報ストック
SNSがマーケティングに強い今、Webサイトの役割の大部分であったマーケティングの側面が削ぎ落とされ、ブランディング寄りになって来たと感じています。
ブランディングについて勉強しているので、備忘録として残します。
Webサイトはブランディングするためにある
ブランディングとは
ブランディングの意味は多岐に渡りますが、シンプルに言うと他のものと比べた時に正しく選んでもらえるようにすることです。
Webサイトはブランディングのため
SNSが現れてからWebサイトの立ち位置は大きく変わりました。
これまでユーザーの間に触れるために、どうにかSEO対策を頑張って検索順位にあげる必要がありました。
だけど現在はSNSの企業アカウントが広告を回してユーザーもしくはフォロワーとのタッチポイントを作ります。
Webサイトの役割は興味を持った人に、正しくSNSよりも深い情報提供をしないといけません。
受け皿的役割がこれまで以上に強くなったと現場で感じます。
ブランディング戦略
ユーザーと多くのタッチポイントを作ることがSNSでも可能になったので、Webサイトの役割が明確にブランディング寄りになりました。
だから、これからのWebサイトのコンテンツはこの辺のボリュームを増やしていかないといけません。
- ブランドストーリーを載せる
- 作り手の感情を載せる
- 社会的役割を明確にする
ブランディングを独学で勉強できる本
こちらとてもわかりやすくブランディングについて書かれていました。
かなり文章的にもWebのリテラシーが高くない人でも最後まで読めます。
ブランドターゲットとセールスターゲットを混同しがちですが、明確にわかる必要があることがわかります。
抜粋して気に止まった文章を置いておきます。
つまり、ブランドは私たちの情報処理を簡略化する、という社会的な機能があるのです。
ターゲット顧客にこう思われたら選ばれるであろうという価値を決めたら、そのような印象が残るようにすべての顧客体験や施策に一貫性を持たせるよう整える」
ライバルが多い市場環境では、全員に好かれようとして中庸な存在になると、誰からも選ばれません。
他にも、おもしろいところがたくさんあったので、ぜひもう一度読み返そうと思います。
ブランディングによってターゲットを変えたマーケティングを
例えば、あなたの会社でシャンプーを販売していたとします。
そのシャンプーの成分が”自然由来”であることが一番のウリだとします。
じゃあ、ブランドターゲットは”生活に自然を取り入れた生活をしている人”、”もしくは都会的な生活の中にミドリや癒しを求めている人”です。
この人たちをブランドターゲットにすることで、その周辺にいるセールスターゲットを巻き込むことができます。
ブランドターゲットを虜にする事で、自然にインフルエンサーとなってくれます。
セールスターゲットを巻き込むことを前提にブランドターゲットを狙うわけです。
これをブランディング戦略と言います。
ブランディング戦略を立てることで、ユーザーの選択肢を絞込み、選ぶことをラクにさせてあげることができます。
まとめ
最近はブランディングの本をたくさん読んでいるのでまた面白いのがあったらシェアします。
ほなね