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美容室の広告費を削減するには?ホームページ活用の新常識

広告費がかさむ中でも、小規模美容室が費用対効果を高めるには自社ホームページの活用が鍵となります。一般に美容室の広告費は売上の10〜15%と高めで
、ポータルサイト掲載料に毎月数十万円かかる例も珍しくありません。
本記事では、広告費に頼らず集客を成功させるホームページ活用戦略を紹介します。
費用対効果の高い秘訣とは何でしょうか?
なぜ美容室の広告費が高くなりがちなのか
美容室の広告費が膨らみやすいのは、ポータルサイトへの依存と紙媒体広告に原因があるといえます。例えば大手予約サイトでは掲載料だけで毎月多額の固定費がかかり、効果を求めて高額プラン契約や頻繁なクーポン発行が必要となるため費用が膨らみがちです。
一方、チラシやフリーペーパー等の紙広告も制作・配布コストが高く、効果測定が難しいため無駄になりやすい傾向があります。
紙媒体や広告代理店に頼らない集客方法とは
紙媒体広告や広告代理店に頼らず集客するためには、低コストで効果的なデジタル施策に目を向けましょう。
まずGoogleビジネスプロフィールへの登録は必須です。
Googleマップ上に正確な営業時間や住所を掲載し、常に最新状態に保つことで検索時に自店を見つけてもらいやすくなります。
店内外観やスタイル写真も定期的に追加し、視覚的に魅力を伝えましょう。
さらに来店客に口コミ投稿をお願いし、評価件数を増やすことで地図検索での表示順位とクリック率を高めることができます。
また、SNSの活用も効果的です。
特に美容室と相性が良いのは写真映えするInstagramで、ヘアスタイル写真による訴求力が高く拡散力もあります。
定期的に最新スタイル写真を投稿し、コメントへの返信などユーザーとの交流を心掛けることでサロンへの親近感や信頼感が生まれ、結果的にリピート率も向上します。
公式サイトにInstagramのフィードを埋め込んだり、InstagramプロフィールにホームページURLを掲載したりしてSNSとサイトを連携させ、相互に集客力を高めましょう。
さらに既存顧客の紹介を促すこともローコストな方法です。
満足したお客様にお知り合いを紹介してもらえれば、信頼性の高い新規集客が期待できます。
これらの工夫により、広告費に頼らない着実な集客が可能になるのです。
Web集客の中心に「自社サイト」が必要な理由
SNSやポータルサイトだけではなく、自社公式サイト(ホームページ)を持つことが美容室のWeb集客において不可欠です。公式サイトは自ら閉鎖しない限り情報を蓄積・発信し続けられる自社の資産となります。
営業時間やメニュー、スタイル写真、スタッフ紹介などお客様が知りたい情報を自由に掲載でき、常に最新の内容を提供可能です。
ポータルサイトで店を知っても、ホームページで詳細を確認してから来店を決める人が多いことを意味します。
ホームページが充実していなければ、せっかくの見込み客を逃してしまうかもしれません。
また自社サイトはWeb集客のハブとして、他の媒体と連携する役割も果たします。
ホームページにブログ記事を蓄積すれば検索エンジン経由の新規流入が増え、SNSやGoogleから公式サイトへの誘導もしやすくなります。
さらにサイト上で最新情報や予約受付を一元管理できるため、ブランディングの場としても効果的です。
要するに、ホームページはあらゆるオンライン施策の基盤であり、広告費削減と集客力向上の両面で重要なカギとなるのです。
美容室ホームページ制作の基本と注意点
制作費を抑えつつ、見た目も集客力も備えたホームページを作るにはどうすれば良いでしょうか。
ポイントは使いやすいCMSの選択とSEOを意識した設計、そして予約導線の最適化です。
WordPressで作る美容室サイトのメリット
多くの美容室がホームページにWordPress(ワードプレス)を採用しています。
WordPressは無料で提供されており、管理画面から直感的に操作できるため初心者でも簡単にサイトを作成・更新できます。
また、デザインテンプレートやプラグインが豊富で、予約システム等も簡単に導入可能です。
さらにもともとSEOに強い構造を持ち、SEO用プラグインも充実しています。
これらのメリットにより、低コストでも集客しやすい高機能なサイトを構築できます。
SEOに強い構成とデザインのポイント
SEO対策として、狙ったキーワードでお客様が求める情報をサイトに盛り込み検索エンジンから評価されるようにします。
また各ページのタイトルや見出しにキーワードを含め、内容がひと目で分かるようにしましょう。
サイトはスマホ対応を徹底し、表示速度も高速化してユーザビリティと検索評価を高めます。
華美な装飾よりも内容の分かりやすさを優先し、充実したコンテンツと合わせて内部・外部SEO対策を継続しましょう。
予約導線の最適化とリピーター対策
ホームページ経由で集客効果を上げるには、予約までの導線設計とリピーター獲得の仕組みづくりが重要です。
サイト上で予約ボタンを目立つ位置に配置し、クリックで予約フォームや電話発信につながるようにして、スムーズに予約できる導線を整えます。
初回後はホットペッパーではなく自社サイトやLINEで予約してもらう仕組みに移行し、ポイント付与など自社予約特典で再来店を促しましょう。
こうした工夫でリピーター率を上げつつ広告費を削減できます。
コストを抑えて効果的に集客する方法
広告費に頼らず集客を成功させるため、無料・低コストで実践できる施策をまとめます。
デジタルツールを駆使し、費用をかけずに集客力を高めましょう。
Googleビジネスプロフィールの活用法
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に営業時間や住所など正確な情報を登録し、常に最新状態に保ちます。
さらに店内外観やスタイル写真を定期的に追加し、視覚的に魅力を伝えましょう。
そして来店客に口コミ投稿をお願いし、評価件数を増やすことで地図検索での表示順位とクリック率を高めることができます。
Instagram・SNSとの連携で集客力UP
Instagram(インスタグラム)は写真による訴求力が高く、美容室の集客と相性抜群のSNSです。
定期的に最新スタイル写真を投稿し、コメントへの返信などユーザーとの交流を心掛けることでサロンへの親近感や信頼感が生まれ、結果的にリピート率も向上します。
またInstagramのプロフィールにホームページのURLを掲載したり、ホームページにInstagramフィードを埋め込んだりしてSNSとサイトを連携させ、相互に集客力を高めましょう。
リピーターを増やすLINE公式アカウントの使い方
LINE公式アカウントは無料で開設でき、顧客へ直接情報を届けられるためリピーター獲得に役立つツールです。
まず来店時に友だち追加を促し、QRコードなどで登録してもらいましょう。
LINEでクーポン配信やキャンペーン告知を行えば効率よく再来店を促せます。
さらにLINE上で予約受付を可能にすれば24時間対応でき、電話が苦手な方も気軽に予約できるためリピート率アップに直結します。
紙のポイントカードもLINEのショップカード機能で代替でき、ポイント付与によるリピート促進と印刷コスト削減が両立できます。
低予算で実践できる売上最大化の施策
低予算で売上を伸ばすには、Webサイト・SNS・スタッフなど既存リソースの最大活用が欠かせません。
本節では、5店舗以上を展開する美容室を念頭に、社内Web担当者が主導できる具体策を紹介します。
Webサイトを活用した売上アップ施策
自社のWebサイトは低コストで集客できる有力な販路です。
サイト経由の予約数を増やすために、以下のポイントを押さえましょう。
- コンテンツSEOの強化:美容室のWeb集客には検索エンジンでの露出拡大が欠かせません。ブログでヘアケアの豆知識やスタイリング法、店舗からのお知らせ等を定期発信することでユーザーの関心を惹きつけ、新規来店や再来店につながります。さらに継続的な更新はサイトの検索順位向上にも有効です。
- Googleビジネスプロフィール最適化:各店舗ごとにGoogleビジネスプロフィールを登録・充実させましょう。無料で利用でき、「地域名+美容室」の検索結果上部に表示されやすくなります。
店舗情報や写真を最新に保ち、来店客には口コミ投稿を依頼しましょう。
寄せられた口コミにも丁寧に返信し、信頼度アップに努めます - 予約導線の改善:Webサイト上でユーザーが迷わず予約できるよう導線を整備しましょう。
サイト内の目立つ位置に「予約する」ボタンを配置し、ワンクリックで予約フォームや電話発信につながるようにします。
メニューや料金も明示し、スマートフォンからもストレスなく予約できるUI設計にしましょう。
SNSを活用した集客チャネル強化
今や多くの顧客が日常的にSNSでサロン情報を収集しています。
総務省の調査によると約8割の人がSNSを利用し、64.5%が情報検索にもSNSを活用していると報告されています。
こうした潜在顧客にリーチするため、SNS運用を強化しましょう。
- Instagramで魅力を発信:美容室の集客にはInstagramが特に有効です。
ヘアスタイルの写真やビフォーアフター、施術動画などを定期的に投稿し、技術力や店舗の雰囲気を視覚的にアピールします。
こうした投稿はユーザーの目に留まりやすく、来店意欲を高める効果があります。 - ユーザーとの交流でファン化:SNSは一方的な発信に留めず、双方向の交流を通じてファンを増やしましょう。
投稿へのコメントに返信したり、ストーリーズで投票や質問を募るなどしてユーザーとの距離を縮めます。
身近なコミュニケーションが信頼感を高め、来店やリピート率の向上につながります。
スタッフを活かしたリピーター創出施策
新規客以上に、既存顧客のリピート来店を促すことが売上最大化の近道です。
限られた予算で売上を伸ばすには顧客満足度を高め、再来店率を上げることが重要です。
そこで現場スタッフの働きかけによって顧客をファン化する施策に注力しましょう。
- 次回予約の奨励:来店中のお客様には次回予約を積極的に促しましょう。会計時に次回の来店目安を伝えて予約を提案し、予約したお客様には次回割引などの特典を提供します。
実際、割引特典により次回予約率が大幅に向上したケースもあります。 - 紹介キャンペーンの活用:既存顧客に友人・知人を紹介してもらう仕組みを整えましょう。
紹介者・紹介先双方に次回来店時の特典を提供し、口コミ紹介を促進します。
紹介来店客の半数以上は元々その美容室を知らなかったとの調査結果もあり、紹介制度は広告では届かない新規層にリーチできる有効な手段です。既存顧客への声掛けや紹介カードの配布などで周知しましょう。 - 接客クオリティの向上:「またこの人に担当してほしい」と思ってもらえる接客がリピート獲得には不可欠です。
美容室選びでは「スタイリストの雰囲気・相性」が最重要との調査もあります。
施術中の会話や提案の仕方など、お客様ごとの好みに合わせたサービス提供を心がけましょう。
スタッフ全員で居心地の良い雰囲気をつくり、技術以外の面でも「また来たい」と思わせる体験を提供します。
オンライン・オフラインの導線最適化
ユーザーがSNSや検索で店舗を知ってから予約まで進む導線にも工夫が必要です。
InstagramなどSNSのプロフィールに自社サイトへのリンクを設定し、公式サイトには店舗一覧ページを設けて各店の住所・連絡先・営業時間・予約方法を掲載しましょう。
SNSとWebを連携させ、ユーザーが迷わず予約に至る環境を整えましょう。
美容室の広告費削減には「自社サイト戦略」がカギ
以上、広告費に頼らない集客を実現するには自社サイト戦略が欠かせません。
ホームページとGoogleビジネスプロフィールを充実させ、SNSやLINEも駆使すれば、宣伝費ゼロでも新規集客・リピーター確保が可能になります。
まずはできることから着実に実行し、広告費に悩まない安定したサロン経営を目指しましょう。